ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

鈴鹿7マウンテン(3)-御在所岳

2008-08-23 15:26:49 | 四方山話
御在所岳(1209.8m)

岩峰の屹立する鈴鹿山脈の主峰。春はアカヤシオ、冬は樹氷が岩稜を彩ります。秋の紅葉も捨てがたく、四季折々に魅力溢れる山です。山上はリフトやレストラン、カモシカセンターなどのある公園になっています。
 ここに記した他にも、子供たちや義父母と一緒に何度かロープウェイを利用して登りました。



1962.02.04  前夜、藤内小屋に泊まり、快晴の4日、藤内沢1ルンゼ、中俣、3ルンゼなどで氷瀑の感触を楽しみながら、ザイルワーク、アイゼンワークを練習しました。
 それまでの麻ザイルを始めてナイロンザイルに替えましたが、雪も付着せず、しなやかで快適でした。最後の稜線に出るところがシブく、腕力を頼りによじ登りました。上からスキーヤーが驚いた顔で見物していました。

1990.04.29 ロープウウェイ沿いに奇岩の散在する中道を登りました。
 白い花崗岩と新緑の中に点在するアカヤシオを愛でながら、巨岩が重なる負レ岩に着き休憩。さらに左に鎌ヶ岳、右に釈迦ヶ岳を見ながらキレットまでくると雨が降り出しました。滑りやすい岩を慎重に下り、樹林帯を登り返して稜線に出ました。
 吹き曝しの稜線は、山が吠え、吹き飛ばされそうな思いの外に凄い風雨でした。登行を続けるのが困難になって、大きな岩陰で風を避けてコーヒーを沸かしましたが、コンロの火が何度も吹き消されました。小一時間経って、ようやく雨が小降りになり出発。冷えた身体をロープ駅のウドンで暖めて頂上往復。
 あまりに寒いので、震えながらロープウェイでで下山しました。



2000.12.12 一等三角点地点の標高は1209mですが、少し先の最高点は1212mあります。ML・低山徘徊派の仲間たちの間で、平成12年の12並びの日時に登ろうということになりました。
 朝から雪になり、鈴鹿スカイラインの路面は凍結していました。ゲートの上で前夜横浜から来て山麓で泊まっていたテラさんに出会い、彼の4DWで中道登山口まで登りました。
 尾根道の新雪を踏んで順調に高度を上げ、飛雪と吹雪の中を無心に登ります。キレットの藤内壁側、クラックを急降下する岩場は凍結していて、慎重に下りました。樹林帯の横の長い鎖場を過ぎて山上公園東端へでました。朝暘台は素晴らしい樹氷で飾られていました。
 三角点は大勢の登山者で賑わっていました。集まったメンバー8名で記念撮影、食事のあと全員で雪の深い表道を下りました。



2005.10.30  千日山歩渉会の仲間たち11人で、真っ青な空を背に錦の衣を纏った御在所岳を見上げながら中道を登りました。
 山上レストランの前にアルペンホルンを演奏する人たちに人の輪ができていました。迂闊な話ですが、JAC東海支部のJAC百周年記念集会の当日だったのです。ゴーキョピークへ一緒した東海支部Kさん夫妻に出会い、固い握手を交わして別れ、最高所へ…。
 紅葉の山々を眺めながら、のんびりと昼食後、武平峠経由で下りました。