残り花と帰り花 (12月13日) 2009-12-13 09:26:41 | 我が家の歳時記 「枯菊に尚ほ色というもの存す」 高浜虚子 健気に胸を張っているように見えます。 二、三日暖かい日が続いたためか、庭の隅でニオイスミレが開きました。 虚子の句に「うかうかと咲き出でしこの帰り花」というのがあります。 タツナミソウ これも春に咲く花ですが、二輪だけ咲いています。 「返り花むらさき淡し交わりも」山口青邨 同じカエリバナでこの字を使うこともありで、また忘れた頃に咲くという 意味で「忘れ花」の季語もあります。 いずれも「狂い咲き」というよりもキレイな感じで好きな言葉です。