ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

2009年の山歩き (1)

2009-12-26 10:35:58 | 山日記
今年もあと僅か…二人で歩いた山を振り返ってみます。
変愚院が秋からヒザを痛めたので、いつもの年よりも山行の数は少く
なりました。(矢田丘陵周辺は除外しています)
(詳しくはそれぞれの山行からリンクしているHPをご覧ください)

1月20日 伊勢・朝熊ヶ岳



伊勢志摩国境に位置する朝熊ヶ岳(555m)は神宮の鬼門鎮守、また死者の
鎮魂の場とされた信仰の山です。
「伊勢に参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と言われ、低山ながら
日本名山図会にも描かれています。

私たちも、これまでの片参りを反省して?お伊勢参りのあと登りました。
伊勢志摩スカイラインの金剛証寺からススキの枯野に石塔の並ぶ経塚群を
へて、最高地点の経ヶ峰に登りました。
ここには八大竜王社があり、広場の反対側には電波塔が立っています。
ベンチに腰かけて伊勢湾を見降ろして一服し、ここから西650mにある
一等三角点まで往復しましたが、林の中の見通しのない殺風景な所でした。
しかし、途中の朝熊峠からは二見ヶ浦や五十鈴川の河口付近の展望が美しく、
印象に残りました。

1月27日 丹波・牛松山



京都府亀岡市保津町にあり、標高は636mですが丹波富士とも呼ばれる
美しい姿の山です。
古くは石松ヶ岳と呼ばれていましたが、雨乞いのために牛を生贄にしたこと
から牛祭り山となり、転訛して牛松山になったといわれています。

写真のように保津川下りの舟が並ぶ川を渡り、北保津にある福性寺の登山口
から、整備された十八町の丁石道を登りました。
道は最初と最後が急登ですが、途中は気持ちの良い尾根道で、ところどころ
では展望が開けて北摂の山々などが望め、疲れもなく山頂下の金毘羅神社に
着きました。

山頂はその少し上で、ここからは愛宕山から続く山稜が見えます。
三角点は下り道に入ってすぐの、ちょっと離れた場所にありました。下りは
急坂続きでヒザが笑うほどですが、ぐんぐん高度を下げて愛宕神社に着き
ました。参詣後、山麓の道を歩いて駐車場に帰りました。

2月12日 泉南・四石山



大阪府泉南市と和歌山県岩出町にまたがる384m、二等三角点を持つ山。
何年か前に東側の梅の名所・金熊寺から登ったことがあります。
今回は西側の山中渓りました。予想通り、距離は短かかったですが、
厳しいアップダウンで登り甲斐がありました。
山頂は山名板が多く人気の高さを偲ばせましたが、この日は私たち二人で
貸し切りでした。
しかし展望は黄砂に妨げられて、僅かに関西空港の方がぼんやり見えただけ。
諦めて元の道を下り、山中渓駅周辺の石畳の残る紀州街道を散策しました。

4月7日 二上山



道の駅「ふたかみパーク当麻」のい車を置いて、二上神社へ。
快晴の空の下を雄岳へ登り、馬ノ背から雌岳へ登り返しました。
山頂はサクラが満開で、アセビの白い花も咲いていました。
正面に金剛桜の枝越しに葛城山を見ながら岩屋峠に下り、裕泉寺から傘堂
経由で道の駅に帰りました。
途中の道でも、あちこちで花見ができて満足した半日の山歩きでした。

4月16日 大和葛城山



ショウジョウバカマを見に行こうとサッチャンを誘って、3人でいつもの
青崩道を登りました。
道は整備されて歩きやすくなり、鎖場の鎖もピカピカの新しいものに取り
代えられていました。
お目当てのショウジョウバカマはまだ背が低く、蕾のものも多かったのですが、
まだ早いと思っていたカタクリがもう花盛りでした。
山頂でゆっくり缶ビールを飲み、自然観察路からダイトレへとカタクリの
花を楽しみながら歩きました。

4月19日 讃岐・飯野山



讃岐平野の中央部にあり丸亀・坂出両市にまたがる山です。
茶碗を伏せたような円錐形の美しい山容で讃岐富士と呼ばれ、香川の誇る
低名山です。標高421.9m。
四国に渡るたびに秀麗な姿を見て、いつかは登りたいと願っていた山で
したが、やっとその機会を得て伊勢神社から登りました。
三合目からは直登道を分れて、鉢巻き状に登る山腹道を途中の移り行く展望
を楽しみながら登り、45分で薬師堂や昭和天皇歌碑、新百名山記念碑などの
たつ山頂広場に着きました。
天狗周回路という点在する巨石群を縫う道を歩いて山頂に帰り、帰りは
直登道を下りました。

4月19日 讃岐・大麻山



おおさやま。中腹に金刀比羅宮が建つ象頭山の最高点です。
飯野山を下りて琴平へ移動。宿に車を預けて登りました。善男善女で賑わう
長い石段は本宮までに785段あります。ここから改修中の奥の院へは、ぐっと
人が減り、さらに583の石段。奥の院のすぐ下がやっと大麻山の登山口に
なります。
いったん下って讃岐平野を見降ろす「葵の滝」の分岐から登りになり、
竜王社から象頭山と大麻山を結ぶ稜線にでました。ここからTV中継塔の
横に616.3mの三角点が埋まる山頂近くまでは、ボタンザクラの素晴らしい
並木道です。
私たちのザック姿に「金比羅さんから歩いて!」と驚いた人がいましたが、
殆どの人は南側の琴平、北の善通寺から車で登って花見にくる様です。
同じ道を下って夕暮れの金毘羅さんに参拝して、宿に帰りました。