ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

金剛山で見た花

2010-05-22 10:37:57 | 花日記
5月21日、金剛山の花たちです。華やかさはなく、あまり目立ちませんが
それぞれ個性的で清楚な美しさを見せてくれました。



ヤチマタイカリソウ
別名 ソハヤキイカリソウ
ソハヤキとは「東海地方から紀伊半島、四国、九州にかけて分布している植物群
をさす。九州の熊襲からソ、四国、九州間の速水の瀬戸からハヤ、紀伊の国から
キを執りソハヤキと名づけたもの。ヒメカンアオイ、スズカカンアオイ、レンゲ
ショウマなどが代表的な植物」ということです。(yasuo氏HP「ぶらぶら花日記」
より引用させて頂きました)



ヤマトグサ
ヤマトグサ科ヤマトグサ属 世界に4種、日本には一種しかありません。
牧野富太郎が明治20年に発見し、はじめて学名をつけた植物です。
花かんざしのような小さな花が風に揺れる様は、本当に可憐です。



ユキザサ
白い花は雪が積もったようで、近くで見ると雪の結晶のようにも見えます。




ウリハダカエデ
カエデ科の落葉高木
雌雄異株で花期は4~5月頃。樹皮は暗い青緑色の模様がある。この模様の色が、
マクワウリの未熟な実の色に似ていることからウリハダカエデの名がある。
(Wikipedia)
花序には10~15個の花をつけるそうです。「雌雄異株」なら雄花と雌花がある筈
です。これはどちらでしょう。写真を拡大すると、雄蘂らしいものが見えるので
多分、雄花だと思いますが…ちゃんと観察しておいたら良かった。

金剛山に登りました(5月21日)

2010-05-22 09:03:33 | 山日記


「ヤマトグサが咲いているか見に行こう」と♀ペンのリクエストで急に金剛山へ行く
ことにしました。
今日は高天(たかま)道を登ります。昭和10年から終戦までの10年間、御所の方から
山頂の社務所などへ郵便物が運ばれた道で、郵便道と呼ばれています。
高天彦神社下の駐車場に車を置いて、神社に登山の安全をお祈りしてスタート。(10:15)
この神社は天孫降臨伝説のある高天にあります。神社前の説明板によると…

御祭神 高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)
由 緒 天照大神の子の天忍穂耳尊(あまのおしほのみみのみこと)に本社の御祭神
の娘、栲幡千々姫(たくはたちじひめ)が嫁ぎ、御子の瓊々杵尊(ににぎのみこと)
が高天原から降臨される。その神話に言う高天原がこの台地である。
 御祭神を祖神とした葛城族は、大和朝廷に潜行する葛城王朝を築き、亡びた後も
平群・巨勢・蘇我の豪族として栄えた。
 延喜の制では、名神大社に列し、月次・相嘗・新嘗には、官幣に預かってきた神社
である。




流れの左岸沿いに行くと7mほどの高天滝があります。休憩所横から木橋を渡ると、
山道が始まります。気温が高く、半袖姿で歩いているのに額から汗が滴り落ちます。



ヒノキ林の中に丸太の階段が続きます。やや勾配が弱まったところに木のベンチが
あり、イワゴノ谷への道を分けます。マツバカケと呼ばれる分岐です。
ベンチに腰をかけて一息入れ、汗を拭いました。(10:55~11:05)



しばらく山腹を左に捲くように平坦な道を行き、道が崩れてマダラロープが張られた
所を過ぎると、急な木の階段があります。高度を上げるにつれ、木の間から見える
右手の白雲岳(王山)が、次第に近づいてきます。



最後は嫌というほど長い急な階段道が続き、息を整えながら登り切るとダイヤモンド
トレールに飛び出しました。去年、葛城山から水越峠に降りて登り返してきた懐かし
い道です。(12:05)



平坦な道を500m進むと一ノ鳥居です。湧出岳、ロープウェイ方面からの道を合わせて、
今まで数えるほどしか出会わなかった登山者の数が急に多くなります。
急な坂道を登っていくと仁王杉との間で、期待どおりにヤマトグサが咲いていました。
思いのほかの数の多さでしたが、残念ながらまだ背丈が低く花も小さなものでした。



仁王杉の前から裏参道のブナ林に入ると葛城山の南面が見えます。去年に比べると
ツツジの赤い色が薄く数も少ないようです。



山頂の葛木神社の前にボタンザクラが美しく咲いています。参拝をすませて転法輪寺
へ下ります。(12:35)



行者堂と十三重塔の間、一面にニリンソウが群れ咲いています。



国見城址からの展望は、あいにくの黄砂の影響で全くありませんでした。
大時計下に工事用の赤いコーンが置いてあり、ブルーのシートが張ってあるので
不審に思って近づいてみると、北尾根への下る道が大きく崩壊して通行出来なく
なっていました。
ボタンザクラの下でお弁当を食べて(12:50~13:15)、元の郵便道を下りました。
(15:00 高天彦神社帰着)久しぶりに充実した山歩きを味わえて満足の一日でした。