ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

新緑の葛城山(2014.05.02)

2014-05-03 22:04:07 | 山日記

連休の合間に新緑の葛城山へ花を見に行きました。先月(4月9日)より1時間ほど早く、水越トンネルを抜けて旧道との分岐に着いたのですが、すでにトイレの前付近から車の列。ようやく太尾への分岐を過ぎた処に車をおいて天狗谷道を登ります。いつもの駐車場所前のサクラは散り果てて、足元はゲンノショウコの花盛り。

真っ青な空から燦々と降り注ぐ朝の陽を浴びて、青崩集落を抜けて林道に入るとひんやりした山の冷気が身体を包みます。早くもこんな花たちが迎えてくれました。1.ヤマハコベ 2.ミヤコアオイ 3.ツクバキンモンソウ 4.ホウチャクソウ

あまり早くついてもカタクリが開いていないだろうと、鎖場、水場とゆっくり歩き続けて中間ベンチで一休み。汗ばんだ体がしばらくすると寒さを感じるほどで、早々に腰をあげました。

切り開きを過ぎて道が平坦になるころ、斜面一面にモミジイチゴの白い花が咲いていました。
今は通行禁止になっている弘川寺への林道出会いから谷沿いの道に入ると、ショウジョウバカマの群落が続きます。

下の方では花は終わっていましたが、新しい堰堤を過ぎると背は高くなっても元気な花が残っていました。

保護区域では年ごとに数を増やしてきたカタクリの花が満開でした。

頂上近くのカヤトの原は陽当りがいいので、カタクリはもう花期を過ぎていました。

山頂からの展望は大和側も河内側も、先月同様今一つでした。ツツジ園の方に降りて行きます。
青空の下に金剛山がどっしり横たわっています。

ツツジ園のツツジはまだ色付き始めたばかり(1)で、僅かにこのヤマツツジが花を開き始めていました(3)。ヤマザクラは葉桜になり(4)、ボタンザクラが咲き始め(5)、コバノミツバツツジが満開です(2、6)。

ロープ駅の方に下っていくと、遠足の中学生、若者のグループ、旅行会社のツァー客までたくさんの人が登って来るのに出会います。今日は花を見るのが目的ですので自然観察路をのんびり歩きます。途中で単独の女性が花の写真を撮っているのに出会い、しばらくご一緒する間に色々花の名前を教わりました。

これは、その一つカワチスズシロソウです。大阪府の特産で絶滅危惧種だそうです。



今日の目的はこのヤチマタイカリソウです。九州、四国、紀伊半島に分布するソハヤキ要素を持つ植物群のひとつと言われています。金剛山では毎年見る花ですが、ネットで知り合った山友に葛城山でも咲いていると教えて頂きました。

1.ヤマブキ 2.チゴユリ 3.ヤマルリソウ 4.ミヤマシキミ 5.スミレの一種 6.ヤマハコベ 他にもたくさんの花に出会うことができて、大満足で同じ道を下りました。