95 千ヶ峰( 1006m)
(せんがみね)中国山地の最東部・東播磨の最高峰である。山頂付近は草原状で播磨、丹波、但馬の山々の大展望が得られる。三谷、岩座谷、市原の三つにルートがある。
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1997 年11 月 16日、千日山歩渉会例会に 6 人で登った。播州路を走る車を、小さいが整った円錐形の錦の衣を纏った山々が出迎えてくれる。やがて正面高く目標の千ヶ峰を仰ぐ。紅葉が美しい森林公園から、カーブを繰り返して三谷渓谷入口に車を置く。
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杉林の中の急登から美しい渓谷沿いの道になる。2~3mほどの小さな滝が連続して現れ、やがて三谷大滝雌滝にくる。木橋で左岸に渡る。橋の上から仰ぐ雄滝は、規模は小さいが真っ直ぐ豪快に落ちている。
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道は次第に勾配を増し、左、右と渡り返した後に沢を離れると、胸を突くような急坂となる。岩座神からの道が合わさった所で小さな平地があり、ここで初めての休憩。
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エネルギーを補給して傾斜がゆるまったクマ笹の道を行く。頂上が見上げるように迫り、急斜面を登る先行パーティの姿が小さく見える。
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一歩一歩踏みしめて広い頂上台地に着いた。大勢の人が食事中で大賑わい。空全面が雲で覆われているが、予想以上に遠目が利く。
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すぐ目に付くのが南の笠形山。その向こうに七種山、明神山。北西には段ヶ峰が見える。氷ノ山は雲に覆われているようだ。東側には丹波の山々が見えている筈だが、同定することは出来なかった。確かに360度の大展望が楽しめる山だ。三角点のある大石碑の辺りは満員なので、反対側でゆっくりランチタイムとする。
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下山は市原峠に向けて、クマザサの中の広いが急な道を降る。勾配がゆるまると緑、茶、黄色模様の山肌や箱庭のような集落を見下ろしながら気持ちのよい稜線の散歩。市原峠は2万5千図と違い、神崎町への分岐からすぐ右によく踏まれた道が下っている。暗いヒノキ林を10分も下ると地蔵さんを祀った石室があり、二本杉の標識があった。そのすぐ下まで朝の林道が延びてきていて、登山口の標識はここにあり駐車場所まで長い林道歩きを強いられた。休憩が少なく、ちょっぴりハードだったが、変化に富み楽しい山行だった。