昨年12月に仙台の万華鏡美術館で「スリーセンス万華鏡公募展」が主催され、内外の作家による39点の万華鏡が出品されました。スリーセンスというのは、視覚、嗅覚、聴覚のこと。三感に働きかけ、心地よい刺激を与えるものです。きれいな映像と香りと音(または音楽)を同時に楽しむことができる万華鏡はストレスの解消を促し、ヒーリング効果があると、美術館の館主だった越智宏倫氏(故人)が企画した展覧会でした。この写真は最優秀賞に選ばれたドイツのユーリック&モニカ・カール夫妻の万華鏡です。作家の説明によると《光、香り、音、時間、文化》の結合を表しているそうです。木と真鍮で作られた大きな箱の中には万華鏡とCDプレーヤーとチターの弦が組み込まれ、紐を引くと内部に明かりがつき、オブジェクトケースが回り、シンバルの音のあとに2分間の音楽がなり、アロマの香りが漂う仕組みになっています。ひとつのピリオドが終わるとシンバルの音とともに光が消えます。次にもうひとつの紐を引くとチターの弦の響きが聞こえ、再び万華鏡の動きとともに次の香りが漂ってきます。すごい仕掛けですね。オブジェクトケースの中には“太古から地層の中に作られてきた”アメジスト、メノウ、ガーネットなどの石や琥珀、そして現代のガラスまで「時間」を意識したオブジェクトを選んだそうです。
他にもさまざまな作品が展示され、素材はもちろんのこと、音の種類もいろいろ、香りもいろいろあり、作家さんのアイディアや苦心が感じられるものばかりでした。全作品の写真は ウェブサイトhttp://www.kaleidoscopes.jpの What's New からご覧になれます。香りや音をお届けできないのは残念です。優秀賞には佐藤元洋さん、特別企画賞には小嶌淳さんの作品が選ばれました。次の機会にご紹介したいと思います。
他にもさまざまな作品が展示され、素材はもちろんのこと、音の種類もいろいろ、香りもいろいろあり、作家さんのアイディアや苦心が感じられるものばかりでした。全作品の写真は ウェブサイトhttp://www.kaleidoscopes.jpの What's New からご覧になれます。香りや音をお届けできないのは残念です。優秀賞には佐藤元洋さん、特別企画賞には小嶌淳さんの作品が選ばれました。次の機会にご紹介したいと思います。