ステンドグラスの作家、竹形夏野さんの作品展「花鳥輪舞II」(銀座スパンアート画廊、3月18日まで)で展示されている依田満・百合子夫妻の万華鏡のひとつです。竹形さんのステンドグラスの作品はどれも個性的ですばらしいデザインと技術でした。鳥の愛らしさや飛翔のエネルギーが表現されたもの、表情豊かな花々など、どの作品も一つ一つ大変手の込んだ力作で作家さんの自然への思いが伝わり心に残りました。
依田さんご夫妻は万華鏡作家の第一人者であり、ガラスの魅力を万華鏡という手段で200%引き出す作家さんです。今回、以前にアメリカで受賞なさったものを含め、竹形さんとのコラボレーションによる大型作品が数点展示されていました。まさにアーティストのふたつの個性のぶつかりあいが作品に昇華した感じでした。そんな中に数点ハンドヘルド型の可愛らしい作品が目を引きましたが、ここにご紹介するのはその一点です。竹形さんのテーマである小鳥たちが飾る筒が万華鏡だとわかる人は少ないかもしれませんが、覗いたら目が離せなくなります。中の映像はうまく撮影できませんでしたが、依田さんらしい日本的で落ち着いた色合いで繊細な模様が大変美しいものでした。大型のパーラー型作品は竹形さんのウェブサイトでご覧になれます。http://www.ne.jp/asahi/natsuno/takegata/sub1frame.htm