豊田万里さんの「イエメンの飾り窓―砂漠の花」は、プリズムを使って独特の映像を生み出します。中心部上の方に見えるもやもやとした部分は、プリズムの角を刻んで作り出した砂漠の花。ずっと手前の方まで続いているので、先端のオブジェクトに合わせた焦点とは合わず、このように少しぼやけて見えますが、立体的な映像の部分です。
閉じたミラーシステムと違って、どの面からも光が入ってくるプリズムなので、筒のガラスの色を映し出します。オブジェクトはほとんどが小さな色のないガラス細工で透明感のあるもので、プリズムを通して入ってくる光の色によって、色に染まります。
太陽の光のあふれた場所で見ると、たくさんの光を取り込んで、ことさら美しく妖しく輝く映像が印象的です。
閉じたミラーシステムと違って、どの面からも光が入ってくるプリズムなので、筒のガラスの色を映し出します。オブジェクトはほとんどが小さな色のないガラス細工で透明感のあるもので、プリズムを通して入ってくる光の色によって、色に染まります。
太陽の光のあふれた場所で見ると、たくさんの光を取り込んで、ことさら美しく妖しく輝く映像が印象的です。