万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

いつか見た空、いつか見る空

2009-11-20 19:54:26 | 万華鏡ブログ
万華鏡工房みずあめやさんの個展に伺いました。いただいたDMには今までとすっかり様子の違う万華鏡の写真、そしてサブタイトルは「いつか見た空、いつか見る空」・・・今回はどんな作品に出会えるのか、わくわくしながら、清澄庭園の側にあるギャラリー、「楽庵」さんに向かいました。
「ガラスの粉を型に敷き詰めて、空の微妙な色合いを表現した、パステル画のような表情の万華鏡」と説明されていましたが、実際に間近に拝見して、その柔らかい色のグラデーションの美しいことに本当に感動しました。単に美しいだけでなく、心の中にすっと入ってくるような景色、郷愁を覚える色合い、どの作品にも見る人を惹きつける魅力があります。
最初の作品は「砂浜」。海の色って本当にこんな風に遠近で濃さが違うし、空の色も浮かんでいる雲も自然で、「こんな景色どこかで見たなあ」って、それぞれの人がそれぞれの海を思い浮かべるのではないでしょうか。ドライタイプで内部に特別な擦りガラスを使って映像にも柔らかさを演出しています。


次の作品は「初雪」。白い雪が空に舞う様子が微かに見えます。張りつめた寒気と静けさを感じますね。木の姿も美しいです。

映像はこんなに柔らかい表情です。これも特別な擦りガラスを内部に使って、和紙に薄墨で描いたような優しい表情の映像が展開します。


こちらは「セイタカアワダチソウ」という作品。黄色の花と赤みがかった空の色が溶け合った美しい色合いの景色を切取りました。小さな面に表現された広い景色です。

この作品ではミラーシステムとオブジェクトセルの間にクリアなガラスを使っているので、ひとつひとつのオブジェクトがくっきりとした映像です。

みずあめやさんならではの万華鏡を入れる巾着も新作に合わせて生地を選び、丁寧に仕立てました。万華鏡との素敵な組み合わせにも注目です。
この個展は11月20日から12月7日まで、「Tea Room Gallery 楽庵」さんで開催中です。
(電話03-5621-4777 東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線 清澄白河駅A3出口から徒歩2分です。) 

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