万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

カレイドスコープ・ルネッサンスの予感

2010-08-26 17:33:53 | 万華鏡ブログ

万華鏡が発明されて大ブームを引き起こした後、いろいろな技術革新があり、人々の注目はほかのものに向き、万華鏡は忘れられていきました。1970年台にカレイドスコープルネッサンスとして、現代万華鏡が少しずつ復興するまでの間、万華鏡は子どものおもちゃとして存続してきました。この写真のキャンベルスープの万華鏡もそうですが、スティーブン社製の子供向けの万華鏡をクリスマスプレゼントにもらった子供たちがたくさんいたそうです。
そして、この時期に記憶すべきもうひとつの万華鏡が、この青いTrovascope です。厚い紙の筒で、まだ表面反射鏡も使われていないこの万華鏡は、当時のアーティスト、アーネスト・トローヴァが、彼のデザインのテーマであるシルエットの人型(Falling man)をオブジェクトセルに組み込んでデザインしたもので、昨日ご紹介したのと同じ、MOMAが製作し、販売しました。


白と黒を効果的に使った映像は、斬新な感覚で、子供向けではなく、大人の人にも新しいアートの形として受け入れられたのではないでしょうか? 


時折映り込むほかの色や形も、シルエットの面白さを壊すことなく、効果的に使われています。
コレクションの始まりがこの作品やカレリッツさんの作品だった人、子どもの頃スティーブン社の万華鏡を楽しんだ人・・・今、アメリカで万華鏡を楽しむ人たちの中にも、そんな人たちがきっとたくさんいることと思います。そんな土壌のもとに、万華鏡ルネッサンスが花開いたのです。

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