先月末に行われた万華鏡II人展は、個性的な二人の作家さんによる万華鏡が展示されました。
上の写真の作品は松宮真理子さんの「天体観測」という万華鏡と「L'etoile(星)」というステンドガラスのパネル作品です。
歴史を感じさせる本と一緒に展示し、この小さな空間に、ひとつの世界を生み出しています。
この万華鏡は本体に金色のガラスと鏡を組み合わせて、輝きを表現します。
そして覗いて見える世界はまるで宇宙のよう。 小さな星がきらめく黒い世界に青い輝きが美しいです。
次は絵付けのステンドガラスで鳥を描いたパネル作品と、その前に3点の万華鏡が展示されています。
ここにもまたひとつの世界が生み出されている感じです。
このブルーやグリーンの板状の素材は、ガラスです。 陶器のような感じにも見えますが、黒いガラスにグリーンやブルーのガラスの粉を置き、模様を浮き出させて焼き付けたそうです。
粉の厚みによって色合いが単一でなく、表情があります。
これらのガラス板で万華鏡本体の筒をはさんでいます。 ワンド状のオブジェクトセルが正面に向けて取り付けられていて、意外な新鮮さを感じました。
真ん中の「オリーブ」という作品の映像です。
ガラスという素材にも絵を描くように手を加え、独自のデザインを生み出されていて素晴らしいと思いました。
そこに万華鏡としての要素が加わり、さらに映像という表現がプラスされて味わいのある作品が並びました。
こちらはずっと感じが変わって、布やブレード、タッセルを使ってヨーロッパ調の雰囲気の万華鏡「lost bijoux」です。 筒の装飾はMANGA 実麻さんで、万華鏡を製作したのが松宮さんです。
お洒落な万華鏡ですね。
映像もひとつひとつ異なっててい筒の雰囲気に合わせています。 フランス語や英語でのネーミングもさらに雰囲気を高めますね。 「失われた宝石」・・・見つけてみたい・・・