依田さんご夫妻の工房から「蓮池」です。
モネの「睡蓮」を思わせるブルーのガラスの万華鏡です。 よく見るとブルーのガラスは流れるような透明感があり、グリーンやピンクの点模様が散っています。
なるほど、睡蓮の池の雰囲気を漂わせるガラスの筒です。
ミラーシステムは2枚の鏡を組んで、第三面をオープンにしているため、外からの光が水色の水面のようなガラスを通って入り込み、映像を囲む水色の世界を演出します。
ガラスを通った光は和らげられて、淡くやわらかい水色の世界を生み出します。
先端のオブジェクトセルの中にはグリーンやピンク、黄色、白など透明、半透明のガラスが入っています。
いつもながら繊細でガラスの重なり合いが美しいです。
どんな花が咲くのか、楽しみながら筒を回します。
蓮の花はアートの世界でもいろいろ表現されているし、万華鏡にもテーマとしてよく使われていますが、依田さんの万華鏡の中に咲く、一期一会の花はどれもオリジナルで見事です。