前回に続いて、硝子万華鏡工房 Aki no hikari の堀越順子さんが製作されたパート・ド・ヴェールの万華鏡をご紹介します。
「輝(Ki)」のシリーズから、2点ご紹介します。季節の輝きを表現したいという思いを込めて作られました。
青いほうが「haruka」 です。
青の世界に吸い込まれそうですね。
そして緑色のほうが「nodoka」です。
みずみずしい若葉の輝きを感じます。
子供の頃から万華鏡が大好きだったという堀越さんが現代万華鏡に出会ったのが10年ほど前のこと。
テレビで初めて見たオイル入万華鏡に魅せられたそうです。その後、万華鏡製作の基礎を高瀬義夫さんに学び、狩野智宏さん主宰のグラスアートクラスでパート・ド・ヴェールの技法を学び、硝子の万華鏡の製作を始められました。
万華鏡で表現したいものは"光"。テーマも日常や自然の中にある輝き、光です。
映像にも、色とともに光りの美しさを感じられるように心がけていらっしゃるそうです。
次にご紹介するのは「彩」(sai)シリーズから2点。
全部で7色。虹色のボディーにあわせての映像表現です。
最初は「aka」の映像です。
淡い色合いの中にもグラデーションがあり、きれいですね。
次は「ki」の映像です。
くっきりと浮かび上がる黄色が印象的です。
しっかりした構造の万華鏡は手に持ってちょうどよい大きさ。手触り、重み、置いたときの姿にも心を配り、ほっこりとした心を和ませる作品、幸せな気持ちになるような作品を目指している作家さんです。