すっきりとした形の透明なガラス瓶の中に銀色の花が咲き、白い蝶のいる万華鏡です。
依田さんの万華鏡にはどれも物語があるなあと思っていましたが、これもそんな作品のひとつです。
透明なガラスと金属の飾りと紙の蝶が重なり合っているところが、不思議な組み合わせに思える一方で、野の花に戯れる蝶という小さな自然界を切り取ったようなデザインにふと手にとりたくなる気持ちを持ちました。
ミラーシステムをぐるりと巻くように飾っているのは銀色の金属細工の花と葉です。
そして大きな白い蝶がとまっている・・・
中にも蝶がたくさん飛んでいました!
次は珍しいフラスコを使った万華鏡です。 中にいるのは何だかわかりますか?
もっと近づいてみましょう。
可愛らしいガラスの(バーナーワークでの手作りです)カタツムリが見えますね。
このフラスコ、覗いてみたくなりませんか?
でも、ミラーを通して覗いているのはこのカタツムリではなく、ミラーの先端の小さなオブジェクトセルです。 このミラーシステムもすりガラス状の筒の中にあり、周りを銀色の草花で飾っています。 庭の片隅の光景みたい。 そしてその小さなフラスコの口を覗くと、視野いっぱいにガラス細工の花畑のような光景が広がります。
この2つの万華鏡は、そこにあると、ガラスの中の小さな世界をのぞいてみたくなります。
そして中に展開し、一瞬で変化するガラス色の世界にきっと何かを感じる万華鏡です。