日本万華鏡大賞公募展2012から、素晴らしいアイディアと創意工夫に満ちた作品をご紹介します。
上の写真は生駒かずよさんの「Bon appetit! ボナペティ!」です。 美味しそうですね。それもそのはず、本物のパンでできています。「1年かかって、割れやカビ、猫と鳥と戦いつつ」創り上げたそうです。
ひとつひとつミラーシステムも違って、いろいろな映像が見えて楽しい作品になりました。 アイディア賞を受賞なさいました。
次はヴィジュアル賞を受賞なさった鵜飼美紀子さんの「甘覧車♪」です。 ゴンドラに入った甘いスイーツが次々に現れるのを上からアクリルの四角柱を通して見ます。
たくさんのお菓子やケーキでできている夢のある作品ですね。
そして映像も、鏡の筒とは一味違った映像です。
次は、「だれでもピカソ!?」という高瀬義夫さんの作品です。 ミラーシステムを、下から光を当てたピカソ風の絵の上で動かして万華鏡映像を楽しむという反対の発想がとても面白いです。 しかも4種類用意されたミラーシステムは、どれもドン・ドークばりの3D 正多面体映像を映し出すという高度な組み方で、さすが高瀬さん!と思いました。
絵の上を滑らせながら、大きな覗き口から映像の変化を楽しみます。
「お内裏様とお雛様」は江角陸さんの作品。 毎回テーマに万華鏡のイメージを上手く合わせ、趣向を凝らした作品を見せてくださっていますが、今回は手まりのお雛様とぼんぼりを万華鏡にしています。 手まりの模様は万華鏡の映像と重なるものがあります。
作るのに苦労なさったという美しい手まりは、可愛らしい万華鏡のお雛様に変身しました。
4つの万華鏡から4種類の映像が見られますが、そのうちの一つです。 チェーンのオブジェクトがとても効果的に使われています。
フェルトを貼ったカラフルな万華鏡は、深見真也さんの「花火大会」という作品です。 覗いて見ると、色鮮やかな花火のような映像が次から次へと生まれます。
オブジェクトにはヘアピンを中心に使っているそうですが、ちょっとびっくりですね。 光を受けてきらきらと輝く映像がどんどん色と姿を変えていくので、その中にヘアピンをとらえることはできませんでしたが、次の映像でいかがでしょうか。
そして最後は準グランプリを受賞された村越通浩さんのもう一つの作品 「Sky Tree」です。 正面から見ると箱の中にスカイツリーがライトアップされて見えています。 その光の色も内蔵のLEDの光を受けて、色が変わります。
蓋を開けた覗き口からは、こちらもスカイツリーの映し出される映像です。 美しく妖しい感じですね。
いろいろなアイディアを形にした万華鏡の数々・・・本当に楽しいですね。
どなたにもチャレンジできます。 来年の13回目を目指して、今からアイディアを練ってみませんか?
お問い合わせは日本万華鏡倶楽部へ http://www.mangekyou-club.com/