万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

《あめなる花をほしと云い、この世の星を花という》

2013-05-09 20:29:12 | 万華鏡ブログ

今日から5月15日まで、東京、吉祥寺で開催中の、「松宮真理子展」 に伺いました。 多才な松宮さんの、絵画とステンドガラスと万華鏡の作品が並ぶ、とても素敵な展覧会です。
ガラス張りの明るいギャラリーは、万華鏡をきれいに見るにはぴったり。 ステンドガラスの作品も、光を通して美しく見えています。 久しぶりの展示会訪問のうえ、きれいな作品をよい環境で鑑賞できて、幸せなひと時でした。作家さんも在廊で、作品について説明を聞くこともできました。
宮沢賢治の作品から「あめなる花をほしと云い、この世の星を花という」というフレーズがDMにも書かれていましたが、松宮さんの作品に通ずるものを感じました。 

上の作品は「La terre 」(フランス語で大地、地球、土などを表します。) 味わい深いガラス造形作品です。 内部に展開するのは、黒く深い闇と輝きの反射映像です。

四角い筒の作品は、最近人気があるという「天体観測」です。 特徴はオブジェクトが少なく、オイルの中をゆっくり動くこと。 くるくる回すのではなく、オブジェクトが現れるのをじっと待つのが正しい覗き方です。 そうやって黒い宇宙の闇を覗いていると、どこからともなく現れ、消えていく「あめなる花」は、一瞬の美しさとはかなさを心に刻みつけていきます。 じっと見入ってしまう作品です。

流れるような動きこそがこの万華鏡の魅力なので、切り取った映像では伝えきれないのが残念ですが、フワーッと広がるさまを想像して雰囲気を味わってください。 いくつかのミラーシステムがあります。

次は、明るい緑色のガラスが目を惹く「Olive」です。ガラスのパネルで万華鏡の筒を挟んだ、モダンなデザインの万華鏡で、お洒落で粋な雰囲気がいいですね。 

ひとつひとつガラスの模様も違っているし、ガラスオブジェクトの色合いも違っています。 自分の好きなものを探すのも楽しいことでしょう。

透明感のある爽やかな映像展開です。

こちらは「Forest」という作品。  ガラスにカーブをつけて、かまぼこ型になっています。

覗くと光の回廊の先に4ポイントの映像が浮かび上がります。 映り込むガラスの壁が光の当たり具合で表情を変えるのも面白いです。

今日は万華鏡ばかりを取り上げましたが、絵画もステンドガラスも魅力的で、松宮さんの世界を十分に堪能できる作品展です。 

5月9日から15日まで開催中。
12:00―18:00 (最終日17:00まで)

リベストギャラリー 創  
武蔵野市吉祥寺東町 1-1-19
0422-22-6615
http://www.libestgallery.jp


 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする