ポリアンギュラー ミラーシステムの万華鏡の秀作をご紹介します。
万華鏡にはいろいろなミラーシステムがありますが、通常はミラーシステムは一定の角度に固定されているものがほとんどです。 ポリアンギュラー・ミラーシステムの場合、 中に組み込んだミラーの角度が固定されず、ある程度閉じたり開いたり調節できるようになっています。
作家はワイリー・ジョウブさん。 1987年からポリアンギュラーの万華鏡を創っています。
この作品は、2009年にコージー・ベーカーさんのお宅で見せていただいたものです。
このホイールもユニークです。ホイールには薄い透明なシートに描かれたオブジェクトの絵が、オブジェクトとして入っています。 ガラスオブジェクトの絵だったり、植物の絵だったり、それっぽく描いてあるものがオブジェクトというところが面白いですね。 そしてホイールを回すと中で自由に動くのです。
背景は周辺部が白、中央付近にはいくつかの色が配されています。
映像は素材の透け感が生かされ、重なり合う模様の面白さを見せています。
ホイール中心部の色が映り込んで、映像の周辺部に現れています。
角度を少し広げて、4ポイントの映像になりました。
大きく動かすのはちょっと怖い気もして、遠慮しながらミラーシステムを動かした記憶があります。もっといろいろな角度に挑戦して撮影すればよかったとちょっと後悔しています。
堂々と大きくて美しい造り、自由で面白いアイディアがちりばめられているこの作品は、とても印象に残りました。 また出会いたい万華鏡のひとつです。