2019年7月2日から11日まで(8日休廊)銀座のギャルリー・ヴィヴァンさんで開催中の、「小嶌淳&喜多里加 万華鏡展」に伺いました。
素晴らしい作品が並んでいますが、トップにご紹介したのは「グリモワール」です。2017年の京都での万華鏡世界大会で初めて発表した作品です。小嶌さんの好きな謎めいた世界が演出されています。
ターンテーブルに載ったオブジェクトを映し出す万華鏡です。
喜多さんの創る陶器の筒はどれも個性的で存在感がありますね。
左は持ち上げて、先端のノブを回しながら、上から覗いて楽しみます。 縦置きの作品にはご覧のようにアイホールの埃を防ぐ蓋が付いています。3ミラーシステムの4ポイントの映像の繰り返しがきれいですね。
右側の作品はやはり持ち上げて覗き、筒全体を回して楽しみます。こちらは2ミラー4ポイントの映像です。第三面にダイクロイックガラスを使い、オブジェクトの色を映してオーラのような輝きを演出します。
こちらはワンドを交換して楽しむ作品です。少なめにオイルをいれたものやドライワンド、それぞれにユニークな映像が展開します。
ボディーを持ち上げて中のターンテーブルを交換できる瓶型の作品です。スイッチを入れるとターンテーブルが回り、照明が尽きます。
こちらはお洒落なスタンドのついた作品。 アイホールが2か所あり、二つのミラーシステムを組み込んでいます。
先端のノブを回して映像の変化を楽しみます。こんなに違う映像が楽しめてしまいます。
ご紹介したのはほんの一部、しかも一瞬の映像です。目の前を展開するその変化こそが素晴らしく、オイルの中をオブジェクトが流れるスピードも映像の自然な変化を生み出して、その世界に引き込まれる感じがします。 どの作品も見ごたえがあり、随所に作家さんのこだわりがありました。
手持ち型のアルケミストシリーズは、筒のデザイン、中のミラーシステムなど多種多彩な品ぞろえでした。 これはお気に入りのひとつ。
それぞれの万華鏡がどれも覗いてもらうのを待っています。ぜひ足を運んでみていただきたいです。