万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

素晴らしいコレクション(続き)

2019-07-17 11:51:13 | 万華鏡ブログ

前回に続き、カレイドスコープ・エキスポで披露されたネリー・ブライ所有のコレクションから少しご紹介します。
コージー・ベーカーさんのコレクションでさえ、彼女の没後まとまって保存されることは難しかったことを思うと、一点ものや限定版のこれらのコレクションをそろえていられることは、素晴らしく、万華鏡ファンにとっては、ありがたいことです。
上の写真で手前に見えているのはパレッティ―夫妻の1990年の”Whimsey"という作品です。彼らが木工の大型作品を創っていた時代です。たくさんのオブジェクトセルが用意されていますね。

こちらは右の2点がナップ夫妻の作品です。 ナップ夫妻は今年のエキスポでは、その技術を披露するデモンストレーションを行いましたが、万華鏡制作はもうしないそうです。 彼らは次の人生のステップに進む決断をしたことが発表されました。なんと自分たちでスクールバスを改良してモバイルハウスにし、アメリカ中を旅してまわるそうです。 万華鏡ファンとしては残念ですが、BKSの会員みんなで応援してこの旅立ちをお祝いしました。
左側の作品はスティーブン・グレイさんのパラソルカレイドスコープのひとつ、1991年に制作された"Aberrations within the eye chamber"です。彼は深い奥行き、立体感を演出する独自のミラーシステムを開発してきました。

次は同じくスティーブン・グレイさんの同時期の名作、”Phantasmis Stratumus"です。

木工のデザインの独創性は言うまでもなく、内部映像にも新たな世界を見せました。 「ほんの少しの真実とたくさんのイリュージョン」と彼は表現していますが、永遠につながる世界を筒の中の空間に生み出すことに情熱を傾けていた時代かなと思います。

ネリーブライのコレクションではありませんが、アーティスト自身が持ち込んで、こんな昔の作品も展示されました。

真鍮の管を使って、数種類の筒やオブジェクト(セルやマーブル)を見せるランプのような作品です。

 

無造作にたくさん並べられた貴重な万華鏡。記憶に留めたい作品は、まだまだたくさんありましたが、撮影の方はおいつきませんでした。

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