万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

鏡の作る迷宮

2009-11-10 09:39:33 | 万華鏡ブログ
西千葉駅前のギャラリー古島さんで開催中の清野一郎さんの万華鏡展から、もう少しご紹介したいと思います。何しろ「陶の万華鏡」と括ってもその表情はさまざまで、そのイメージにあわせるミラーの組み立てもさまざま。そして清野さんの製作エネルギーもすごいのでとても見応えのある個展です。
今日ご紹介するのは「迷宮」という作品です。赤系と青系のオイルセルが見えていますね。覗き口は上部にひとつで、見える映像もひとつですが、この2つのオイルセルの映像が一度に見える不思議な作品です。


青い階段が手前に、その奥に赤い階段が見える立体的な映像展開です。
ミラーシステムが先にあってこの形になったのでしょうか?それともこの形の陶器から映像イメージを組み立てたのでしょうか? 伺うのを忘れました・・・・

Comments (2)
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清野一郎さんの「薔薇窓」

2009-11-07 18:14:50 | 万華鏡ブログ

清野一郎さんは陶芸家としての経験と実績が豊富な方で、受賞歴も多い作家さんですので、さすがに筒のデザインで見せる陶の表現も多彩です。昨日ご紹介の和風の趣のある紅葉の万華鏡も素敵ですが、今日ご紹介する「薔薇窓」はまた少し雰囲気の違う作品です。 金彩で描かれているのはフランスの大聖堂。今年ルーアンで陶器と万華鏡の展覧会を開催なさった清野さんが帰国後、そのイメージを万華鏡に込めて創られたのだと伺いました。石造りの街、古い堂々とした教会・・・ヨーロッパの雰囲気をさりげなく伝える素敵なデザインに、映像への期待が高まります。


大きめの覗き口から視野いっぱいに広がる鮮やかな色彩の大きな映像は、この万華鏡の「薔薇窓」です。 色味の少ない静かな印象の本体を取り上げて覗くと、そこには圧倒されるような色の饗宴があり、引き込まれます。 薄暗い教会の中で目と心を奪われる薔薇窓と同じように。
狭い角度の2ミラーシステムと、第三面に少し反射する筒状のものを組み込んで、このような細かさと大きさを見せる映像になりました。 オイルセルの中に鮮やかな色のオブジェクトを入れて、美しい映像を生み出します。
清野さんはフランスでひとりの万華鏡作家さんを探し当て、交流を深めたそうです。その方はドミニク・ストラさんといって、コージー・ベーカーさんの初期の本にも紹介されている方でした。 1976年から万華鏡製作を初め、Apres la Pluie という工房名でたくさんの作品を製作し、20カ国以上に送り出したとされています。 日本でも持っている方がいるかもしれませんね。
清野さんが万華鏡を製作なさるようになったのは、ずっと後ですから、もちろん彼の名前もご存知ではなく、不思議なことに万華鏡作家がほとんどいない(!)フランスで偶然のような貴重な出会いだったのではないでしょうか?

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陶の万華鏡 清野一郎さんの個展から

2009-11-06 20:45:30 | 万華鏡ブログ
紅葉の美しい季節になりました。11月6日から16日まで開催中(12日休廊)の「清野一郎展-陶の万華鏡-」で見つけた秋らしい万華鏡です。
ギャラリー古島さんでの個展は昨年に続いて2回目ですが、陶芸家として活躍してきた清野さんがそのアートを万華鏡の世界にも広げ、豊かな土の表現と映像美の組み合わさった陶の万華鏡をたくさん発表していらっしゃいます。
季節の花や紅葉、海や宇宙、旅の印象や異文化からインスピレーションを得たものなど多彩なテーマで創られた万華鏡をひとつひとつ覗いていると、それぞれの景色に心を遊ばせることの楽しさを感じました。同じテーマ(タイトル)でもミラーシステムやオブジェクトセル(ドライやオイル)を変えて表現してあり、いろいろ見ていく中で、きっと人それぞれのお気に入りの映像に出会うだろうなと思います。私もそうですが、気になる作品は何度も覗いてしまいます。紅葉をテーマにしたものも何点かありましたが、この映像をご紹介します。
青い空に映える紅葉でしょうか・・・


舞い散った紅葉でしょうか・・・

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エンジェル

2009-11-01 21:57:33 | 万華鏡ブログ
マイケル・コリアさんのオルゴール万華鏡です。可愛らしい天使達が筒にぐるりと描かれています。色合いはグレーの濃淡を使い、落ち着いた雰囲気に仕上げています。底の部分にオルゴールのスイッチがあり、目と耳で楽しむ万華鏡です。

といっても主役は映像です。白いオブジェクトの数々、黒や銀色のオブジェクト、ホログラフィック素材の輝くオブジェクトなどを使って、色数は少ないけれど、とてもお洒落なオイルセルです。
映像の印象は、先日ご紹介したスノーフレークと似た雰囲気で、雪の結晶の模様と虹色の輝きが美しいです。
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