時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

オーデュボンの祈り

2009-06-28 | 読書
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は
気付くと見知らぬ島にいた
江戸以来外界から遮断されている‘荻島’には
妙な人間ばかりが住んでいた
嘘しか言わない画家・園山
「島の法律として」殺人を許された男・桜
人語を操り「未来が見える」案山子・優午

伊藤が来た翌日
案山子の優午が死んでいた
カラダはバラバラにされ
頭を持ち去られてる
未来を見通せるはずの優午は
なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

‘荻島’に昔から伝わる伝説

ここには大事なものが、はじめから、消えている。
だから誰もがからっぽだ
島の外から来た奴が、欠けているものを置いていく


伊藤は伝説の人間なのか!?


ようやく
伊坂幸太郎氏のデビュー作を読みました
いや~実に
シュールなストーリー&展開でした

150年以上外界のと交流がない島
ありえない…

でも

もしこんな島があったら

行ってみたい…

かな?

優午の発した呪文のような言葉に
島の住人は違和感なく忠実に従っていく
そして
一見
何の繋がりもなかった彼らの行動こそが
実は
伝説を説き明かす鍵であり
土台となっていくのであります

島に欠けているモノ

なるほどね~

小学生の頃
テレビでこんな作品を見ました

森の中で
ひっそりと暮らす人々がいた
実は彼ら
宇宙から飛来した宇宙人の末裔達なのです
外部と接触することなく
長い間生活をしていました
この集落も荻島同様
あるものが欠けていました
正確には禁止されていました
そこへ
○○を教える人間の教師(女)がやってきて…

タイトルは解りませんが
海外のドラマか映画の再放送だと思います
強烈なインパクトがあったのですが
「オーデュボンの祈り」は
同じ匂いがしました

日常・常識・固定概念
そんな世界観をかなぐり捨てて
異次元旅行をし気分ですσ(^^;)