時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

小さな命が呼ぶとき(下) 93

2010-07-14 | 読書
コンサルティング会社の高給を投げ打ち
ジョンは財団を設立し
自らバイオテクノロジー会社を立ち上げる
我が子の命を脅かす難病を
新薬開発によって退けるために!
だが
わずかな光明を頼りに
必死の奮闘を続ける彼の願いも虚しく
幼い子供たちの体は
日に日に弱っていく

新薬は間に合うのか?
そして
一家の前にたちふさがった最後の壁とは…


新薬の開発に対する
対応の早さ
資金調達(寄付)に対する積極性
良くも悪くも
アメリカの能力&実力主義の賜物といえます

アメリカだからこそ
可能だった…

ジョンの
非常識と言うか
強引さも
ここまで来ると認めざるを得ない感じでした
ですが
この押しの強さが
自分の子供達だけでなく
多くのポンペ病の子供たち
そしてその家族たちに
生きる希望を与えたのも事実ですし…

結果オーラオ?

物語は
メーガンとパトリックに
二度目の治験薬投与がなされたあたりで
幕を閉じていますが
これでポンペ病との闘いに勝利した訳ではないようです

後記では
その後の2人の様子や
新薬の新なる開発や研究について触れていました
闘いは続いているのです
一日も早く
ポンペ病に打ち勝つ薬が
完成することを切に願います


ジョン…
凄まじく金持ち…
やる事成す事ハンパない…

メーガンもパトリックも
可哀相と言うか大変だと思うけど
この超贅沢なセレブ生活を見せ付けられると
どうも非現実的な話としか思えない…

もう一度書きますけど
アメリカだからこその話
残念ながら
日本経済の形態では
100%成し得ないと思いました


因みに
この作品「小さな命が呼ぶとき」
7月24日(土)から
ブレンダン・フレイザー&ハリソン・フォード主演で
ロードショー公開されるようです

なんか
や~な予感がする…