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時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ぼくのエリ~200歳の少女~ 66

2010-07-15 | 映画
いじめられっこで繊細な12歳の少年オスカー
友達が欲しいという孤独な少年の願いは
同じ12歳のエリが
父親と共に隣の家に越してきた事で
とうとう叶えられそうだ

しかし
青ざめた顔をした少女の外出は夜だけ
キャンディも食べられない

そしてエリが現れた頃と
時を同じくして
街では
不可解な失踪や殺人が次々と起きはじめる



恐ろしい話が大好きで内向的なオスカーは
エリがヴァンパイアだと気付く
12歳の体に
永遠の命を閉じ込められたまま生きるエリは
常に旅をし続けなければならない

ふたりの幼い恋が終わるかに見えた時
オスカーに
最大の悲劇が襲いかかる
エリは彼女が
出来る唯一の方法で彼を守るため戻ってくる



原題
『Låt den rätte komma in 2009-03-01』
昨年パリで見たスウェーデンの映画です

スウェーデン語の台詞に字幕が
フランス語だったわけよパリでは…
当時
何処まで理解できていたのか
フランス語の力量が今回ハッキリ判る!

関東では
銀座テアトルシネマ
のみの単館上映なのかな?
水曜日と言うこともだけではないらしい
満員御礼でございました

意外です



エリと共に町にやってきた老人もまた
かつてはオスカーのように
幼かったのか…
ヴァンパイアと知りながら
魅入られてしまう

エリのため
同じ人間である自分が
自らハンターとなり
夜な夜な血を求め人間を襲う…

そして
それが出来なくなったとき
自らの血を捧げる
満ち足りた笑みを浮かべて…

こんなヴァンパイアの物語
今までなかったと思うのです
グロテスクなシーンもありますし
‘ぼかし’もある作品ですが
なかなか高尚な仕上がりになっとります

聖女の瞳が瞬時に豹変する
無垢な心と残忍で狂気に満ちたパワーを持つエリ
その彼女が欲したのは12歳の少年オスカー

ラストの逃避行
車内のワンシーン
箱の中からエリがモールスサインを送り
それに笑顔で答えるオスカー
明るい希望に満ちたオーラに包まれているのが
これまた…



以前のblogにアップした台詞
結構あってるじゃん…
それなりに理解できてたことに安堵