鼠、剣を磨く 7

‘鼠’こと
甘酒屋次郎吉の目前で
娘が腕を斬られた
娘の名は峰

奉公先の主人と通じ
その妻の恨みをかって襲われたのだった
峰の父は
娘の不貞に激怒するが
浪人暮らしの父を思い
手当てを貰っていたことを知り
言葉を失う

そして
一度は断った「ある仕事」を引き受ける決意をした
それは
武士としてのプライドを捨てるものだったが…

　　　　　　　　　　　　　　　「鼠、剣を磨く」より



痛快時代劇小説シリーズ
第5弾でございます

第2話「鼠、<神隠し>と会う」では
白井藩の
上屋敷から下屋敷に住まう
住人が
一晩で消えてしまいます

実は
白井藩に降りかかった
難題を解決する為
仙田良安が仕組んだ騒動だったんです

江戸の町人・商人・武家
上様まで巻き込んでの
大騒動！

これを
仕掛けるたぁ～
仙田良安恐るべし…

今回も

次郎吉・小袖兄妹が大活躍
相変らず
二人とつおい！
次郎吉よりも
血の気が多い小袖が
何かにつけて
バッさバッさと
仕置人に精出してます
これがまた
痛快なんざんす

強きをくじき　弱きを助ける

人情味溢れる
古典的な世界観が
心をホッコリさせてくれます