庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

リリー (東風の変化)

2011-06-16 20:33:00 | 海と風
今治での用事を終えた頃に、F君から堀江が吹き始めたとのメール・・・雨空だがちょっと寄って帰ろう・・・とマリンハウスのカメラで様子を見る。どうやら風は徐々に引いている模様。 

東から西に海沿いを移動すれば、東風が入り口から出口にかけて、どういう具合に変化するかがよく分かる。別府近辺は4~5m、菊間沖は5~6m、そしてリリーまで来ると6~7mと上がって行き、北条の立岩を廻ると北寄りにきれいに湾曲しながら拡散し、数割がた弱くなる。 

水の衣を着けた19㎡は相当に重くなって極端に動きが悪くなるので、今日は久々に15㎡に登場してもらった。こいつで前半10kmほど。まだ充分に使い慣れてないということもあるのだろうが、まあ、癖の強いカイトだこと・・・ブライダルで半分もデパワーすると、ピッチ角の変化だけでなく、ほとんどパラの翼端折りに負けないくらい翼面積が減って、パワー(揚力)の急激な変化をコントロールするのに、かなり注意深いコントロールバーの扱いを要求してくる。 

少し泳いだ後の後半は12㎡でオーバー気味になったから、ブローは10mを超えていたのだろう。いつ雷雲に変わってもおかしくない、暗く押し寄せる雨雲。大雨の中を30km前後で疾走していると、大量に顔に吹き付ける雨粒で水中でカイトをしているような気分になる。ほとんど苦行の世界だが、昔のウィンド修行時代を思い出しながら、それなりに楽しむ。こないだTVで誰かが言っていた。「辛(つら)いと嫌(きら)いは違うのです」・・・なかなかの名言だと思う。思い出した。マラソンの高橋尚子だ。

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コメント
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