上空に寒気が入る季節になると、しばしばこの様に一定方向から帯状に雲の列ができる。相対的に冷たい空気は下降気流となって海上(地上)に達し、海面付近で温められて上昇する。上昇した空気はまた冷やされて下降気流となる。
この繰り返しがこのような現象を生むのだが、風の本流が中国地方から瀬戸内海を抜け四国に向かっている時などは、海面付近の水蒸気を吸収して吹き上がるので、特にこういう雲の道(クラウドス・トリート)ができやすい。
よく見ると、雲は海の上空だけに現れていて、広島地方上空にもこちら松山の平野部上空にもないことが分かる。
雲底高度はおよそ1500mほどか・・・横にすれば歩きでも15分ほどで到達する。すぐソコにありますという距離だ。もちろん、これが海上を吹き渡る風に影響しないわけがない。
今日の堀江は、この図式どおり、5m前後の北風が吹いたり止んだりの穏やかな晴天だった。