庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

K君

2014-01-07 09:22:00 | 海と風
年が改まったからもう一昨年の年末ということになる。ウィンド時代からの古い仲間であるK君がカイトを始めた。私が空の世界にいる間、サーフィンを楽しんでいたということで、堀江の海で久方ぶりに会ってからカイトの世界にも心が動いたらしい。

堀江や塩屋でセットアップやコントロールなど10回ほどの基礎練習が終了した頃に富山に転勤になった。富山の冬は雪国だから、スノーカイトなどのランド(陸上)カイトの方向に進むかな・・・と思っていたら、北陸地方には千里浜などという、とんでもなく素晴らしい海岸がある。一年会わないうちにちゃんと走れるようになっていた。





彼ももう50代半ばだ。しかし、風や波の世界に一度《ひとたび》漬《つ》かった人間は、簡単にはこの世界から離れることはできない。世界には60代70代で実に言い顔をしているフライヤーやサーファーたちが山ほどいる。私と同様、たぶん足腰立たなくなるまで、場合によっては足腰立たなくなっても、このどこまでも奥深い世界と縁が切れることはないだろう。まったくありがたいことである。