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修行

2008年06月27日 | 時事
力士急死事件から1年… 決め手なく…混乱続く協会
体罰なのか、鍛錬なのか・・・協会の苦悩がよく分かります。

今の風潮と言うか、マスメディアの吹聴のせいで、相撲ではかなりの部分まで「体罰」の線引きがなされているような気がします。教育現場では、当然ですが体罰は禁止です。しかし、相撲界で同じような線引きが必要かと問われれば、僕はNOと答えます。

相撲は現在、武道の1つとして学校で教育するよう、方向づけがされています。それゆえに、今から体罰まがいの行為は厳しく制限したいという気持ちは分かります。間違いなく学校で教える時は「かわいがり」なんてできませんからね(笑)
しかし、相撲にはもう一つ、神事であるという側面があります。同じように神事を行う禅寺などで話を聞きますと、修行者はまず間違いなく「体罰」を受けていることでしょう。長時間の正座はもちろん、暑さ、寒さ、空腹や痛みに耐える鍛錬も欠かさず行われます。途中で居眠りでもしようものなら、和尚の喝が飛び交います。過酷な修行で命を落とした者も中にはいたでしょう。しかし、これらは全く問題になりません。体を痛めつけ、自らの精神を鍛えることは、それぞれの道で神や仏に近づくために欠かせない修行法であるからです。

相撲を単なる格闘技と見るか。それとも、日本古来の伝統と文化を受け継ぐ神事と見るか。今一度、報道陣にはしっかり見極めてもらいたいものです。