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新教科書

2011年03月31日 | 震災
「新教科書に震災の記述を」 各社が訂正申請検討
来年度、大幅に変わったばかりなのに、また変わるのか・・・

教科書と言うのは、10年に1度変わっているような印象をよく持ちますが、あれはその教科書を作る元(指標)となる学習指導要領が10年ごとに見直されるからです。今回は教える内容が改訂史上?初めて増えることになったので、来年度の教科書は一斉に新しく、分厚くなったわけです。しかし、10年に1度仕事をするだけでは流石に教科書会社も見放されてしまいますから、実は3年ぐらいごとにマイナーチェンジを行っている模様です。

自分が教員になった年も新学習指導要領本格実施の年でしたから、新しい教科書で2年生を教えていました。んで、今年はその新採ぶりにまた2年生を教えたわけですが、どうもあの時教えた題材と違っているような気がしていました。まあ、当時の週予定等のデータと比べてみれば一目瞭然で、例えば2年生の国語(光村図書)では、「3枚のお札」という話が全面カットになっていましたし、説明文もごそっと違うものが入っていました。あと、自分が子どもの頃にもあった気がする「スーホの白い馬」ですが、本文中に「広々」という言葉で「々」を使っていたのですが、今年のは「ひろびろ」とひらがな表記になっていて、こんな細かいマイナーチェンジもしているのだなあと感心したこともありましたね。ちなみに「3枚のお札」来年度は復活しているようですけど、その載せる載せないの選定基準ってどうなっているのだろう・・・?

教科書は、子どもに無償で(正確には税金で)渡るものであり、その価格は会社ではなく、国が決めています。だから、その発行部数に比べて、教科書会社の儲けはそれほどではないそうです。では何で儲けるかと言うと、我々に対し「指導要領を元にこういう意図で教科書を作ったので、こう教えてください。」という教師用指導書というものがあって、教科書が変わればそれも最終的に学級1セットずつは学校で買うわけですが、それの価格がパネェことにより儲けていると個人的に考えています。実は自分も、算数ぐらい全学年そろえようとか思って調べてみたら、6年分で10万以上もすると知って諦めました(笑)1学年の1教科につき、ほぼ2万円だと思っていいでしょう。

震災の記事を増やし、再来年度に早くもマイナーチェンジをするということは、その指導書もまた買い直さないといけないということでしょうか。それとも、今年の算数や理科のように補助教材としてつくのかな?まあ、教科書に載せるまでもなく、今回の震災について教えるのは我々に課せられた使命だと思っていますけどね。子どもを教えるのは、教科書ではなく教師ですから。

泳ぐのは僕だ!みたいな(笑)