(株)カプロラクタム-blog

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給食の余り

2013年06月23日 | 時事
「もったいない」か「役得」か、余った「給食」を食べていた調理員たちの行為は“悪”か
給食費を払っていないのに毎日食べるのはいかがなものかと思いますが、確かに余るのはもったいないと思います。

昔は学校もゆるかったので、PTA活動や地域でお世話になった人にふるまう「サービス給食」などもありましたし、自身も余った牛乳を何本か持ち帰って家で飲んだりもしていました。最近は衛生管理も厳しくなり、こうした持ち帰りは児童も我々も禁止されていますが、例えば牛乳で言うと、賞味期限は2週間も先なのにその日に飲まれなかった物は万が一に備え余分に購入する分も含めて、全て水道に流すことになっています。学級単位で見ても、高学年なら良く食べる子が食べられない子からもらったりして残菜を少なくできますが、小さいうちはまだそんなに食べられないので、自分ががんばって食べても低学年では結構残ります。そうした残菜は業者に廃棄を頼むわけで、全校的に見ればかなり無駄なコストだといえるでしょう。これでもうちの学校は市内でも残菜が少ない方だそうです。うちでも無理に食べさせると保護者が文句を言ってくることもあるので、指導困難校ほど山のように残菜が出るとか。折角作っても余ってしまい、それを自身の手で処分しなければいけない調理員の気持ちと言うのは、今回の件を考えても察するところがあります。この人も、せめて認められている「味見」だと言い張っておけば良かったのに。


最近思うのは、今の子の食生活に比べて栄養職員の計算する栄養摂取基準が合ってないのではないか、ということです。小食な子はご飯もほんの1口しか食べませんし、野菜に至っては1切れ、2切れ食べて吐き出す子もいます。そんな子でもスポーツテストでは結構優秀だったり、勉強もできたりしますから、偏食と学力は一概に相関関係があるとは言えません。給食は基本つけ分けて食べるものなので、食べられる子に多くすれば良いのですが、全体的に見て食べられない子の割合の方が多く、一部の子に食べさせすぎるのも栄養的には問題でしょう。簡単に言えば「余り過ぎ」でなく「作り過ぎ」なのではないかと思うわけです。
材料費や燃料費も高騰しており、給食費の未払いの問題もあって栄養職員は日々頭を抱えているそうですが、実際に余っているのですから、段々量を減らして丁度良い量を見つけていけば、少なくとも材料費と残菜の処分費の問題は解決するのではないでしょうか。

いや、一番の問題は「世の中にはタマを消費しないと困る人たちもいるのよ。」ってことなのかも。