(株)カプロラクタム-blog

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ノロはテロか?

2014年02月10日 | 時事
集団食中毒か、生徒ら268人欠席 埼玉県立高で学校閉鎖
何か最近、ノロでの休校がバイオテロでも受けたかのような報道ですよね。

浜松市で集団欠席があったときも同じことを書きましたけど、あれは広域にわたって同時多発的に起きたので確かに一定の話題性がありました。しかし高校では珍しいとはいえ、たかが1校が休校したことで、保健所が立ち入り調査・消毒を行い、その様子を物々しく報道するなど、はっきり言って異常な対応です。休校対応なんて、小学校なら数年に1度くらいは普通にありますし、学級閉鎖だとクラスの2割が基準なのですが、この時期ギリギリの4~5人が入れ替わり立ち替わりで欠席することなど日常茶飯事です。「食中毒」以外でも菌は容易に持ち込まれるので、マスク着用を呼びかけたり、担任が加湿したり放課後机などを全部拭いて回ったりしますが、完全に防げるとは到底思えませんし、学級閉鎖もなったらなったで止む無しかなと思っています。しかしこのようにテレビで重大事件のように報道されると、最早本当に媒介者や施設管理者(担任や校長?)の責任問題になりかねないような勢いを感じますね。

前述の浜松の件では、結局食パンが原因で、その工場の調査で保菌者の特定まで行きましたけど、発症しないキャリア状態だったので防ぎようがなかったという結論に至りました。これも前述したようにノロは感染しても発症するかどうかは運次第で、その間に媒介することもしばしばあるわけです。衛生対策も基準を満たしており、自覚なく媒介したとあっては、もうどうしようもありません。風評被害と犯人とされた従業員に対するバッシングだけが残る、後味の悪い調査になってしまいました。今回の件でもそのうち犯人があぶりだされるかもしれませんが、そうなったところで同じことが繰り返されるだけです。そもそもノロはウイルスなので、インフルエンザと同じようにかかってしまえば免疫ができ、そのうちかかりにくくなるわけです。(亜種が多いので毎年かかる場合もありますが…)抵抗力を身につけない状態で小児期を過ごした子ども達が、将来の悪環境についていけるのか、逆に心配です。

そういえば最近は皆勤賞を表彰しなくなりましたが、年間皆勤の子も本当に少ないような・・・