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日朝協議の交渉方針

2014年07月01日 | 時事
日朝協議 「帰る日まで生きられるか」期待と不安に揺れる有本恵子さんの母
ようやく拉致問題の全面解決に向けての日朝協議がスタートした模様です。

拉致被害者の親御さんの平均年齢も86歳となってしまっている今、今回の交渉が最後のチャンスだとして注目を集めています。しかし逆に考えてみると、これは北朝鮮側の立場からすれば支援を引き出す交渉のカードの一つであるわけで、明らかにもう10年もすればクズカードと化してしまうことを意味しています。遺族の方には申し訳ない話ですが、もし彼らが亡くなって「帰して欲しい」と言う要求の声が薄まれば、日本も特に国を挙げて交渉する必要もなくなり、逆にこのカードを利用して人質に高い値段をつけようとしている北朝鮮にとっては大打撃になります。言い方は悪いですけど、「帰して欲しい」と願う人がいなくなってしまえば、もう人質でなく単なるごくつぶしですしね。
というわけで、焦っているのは北朝鮮側であり、日本側としてはしっかり時間をかけて好条件を引き出していけば良いわけです。同じように、慰安婦問題も戦後70年に迫ろうとする今、このままいけば外交カードとしての問題は雲散霧消するわけで、最後の機会に躍起になっている韓国をもう10年放置しておけば、この問題も解決されることでしょう。待つこともまた、交渉術の1つということです。

まあ、日本の対外交渉史はこうした先延ばし策の連続であったわけで、逆に北方領土とか尾を引いている問題も少なくないのですがね。