(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

外干し洗濯物

2014年07月27日 | 時事
高級住宅街、山手の住宅では道路側に洗濯物を干せないってホント?
洗濯物って閑静な住宅地の景観そのものだと思うのですがね。

外で干すか否かは、乾燥機が普及・浸透しているかどうかという問題に置き換えられます。アメリカでは、景観対策で洗濯物を外に干すことが禁止されている自治体が多いそうですし、「乾燥機も買えない貧乏人」だというレッテルをはられてしまうので、極力外では干さないようです。洗濯物を盗まれる心配もあるわけで、治安対策にもなっているのでしょう。むしろ日本に来ると洗濯物が普通に外に干してあってびっくりするそうです。自販機や無人販売のような感覚なのかもしれませんね。
逆にイタリアのナポリ地方なんかはむしろ洗濯物が外に干してあることが活気のある町の象徴のようになっており、ビルとビルの間に紐を渡して所狭しと干されているわけです。カラフルな洗濯物が一斉にはためく様子はまるで万国旗のようで、それが一種の景観となり、観光スポットにもなっています。中国や東南アジア系でもそういう光景は見られますが、ナポリの件もあるので、一概に外で干す=途上国というイメージは別にないでしょう。

では日本はどうでしょうか。確かに乾燥機は昔より普及しているとは言えるでしょうけど、雨の日しか使わないと言う家庭も多いのではないでしょうか。ちなみにうちにはありませんし、家電の中でも、それほど必需品だとは思われていない気がします。どちらかと言えば「ルンバ」やウォーターサーバーに近いものかもしれません。日本では省エネブームもあり、昔から「もったいない」という精神が根付いているので、電気を使わなくても自然の力で何とかなるなら、極力そうしたいと考える人が多いのではないでしょうか。乾燥機より部屋干し用洗剤のCMを目にする機会が多いのがそのよい証拠です。アメリカはその点、電機メーカーが乾燥機を必須家電として上手に宣伝していったのでしょうね。

山の手の事情がどうかは分かりませんが、こんな高級住宅地でもまだ外で干したいと思う人がいる以上、日本人の乾燥機の浸透はまだまだなのでしょう。