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大統領選挙と死票

2016年11月16日 | 時事
敗者が100万票以上リード=民主に制度見直し論―米大統領選
トランプ氏の勝利に終わった大統領選挙ですが、純粋な得票数ではヒラリー氏の方が多かった模様です。

まあ双方6000万票超に対する100万票なので僅差には変わりませんが、大統領選挙は完全なる直接選挙ではなく、各地域で投票権を持つ選挙人を選ぶという不思議な選挙制度を取っています。これにより、例えばある地域では99対1で選挙人10人を獲得し、ある地域では51対49で選挙人10人を獲得するというような、激戦区とそうでない所に明らかな温度差を生じさせてしまっていますね。ヒラリー氏が圧倒した地域では、トランプ氏当選に伴い確実にデモが起こってしまうシステムだと言えるでしょう。

そもそも何故このような制度になっているかというと、アメリカ人は投票権を持つ成人と言えども全員が文字を読み書きできるわけではない、という「知識レベルの格差」に端を発しているわけです。そんな人に1票を与えられないということで、地域の成熟度に合わせて振り分けられた選挙人を選ぶという1クッションがはさまれているわけです。なのでテレビ討論では政策より相手の印象を悪くすることに終始されてしまいますし、メディアの取り上げた情報で簡単に揺らいでしまうわけですね。問題は、1票でも勝てば地域の選挙人を総取りできてしまうので、記事のような逆転現象が起こってしまうことにあります。過去にも5回あったのだとか・・・これこそ「1票の格差」だと思うのですが、負けたほうが騒ぐだけじゃなく、ちゃんと国会で議論したりしていないのですかね?

1回完全な直接投票で決めてみるってのも面白いと思うけどなあ・・・