(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

平和祈念公園

2017年01月03日 | Weblog
喜屋武岬もそうでしたけど、沖縄南部は戦争慰霊碑が滅茶苦茶多いですね。

理由ははっきりしていて、沖縄は日本で唯一本土決戦のあった場所だからです。何故南部に慰霊碑が集中しているかは、その沖縄戦の経緯を知る必要があります。と言うわけで訪れたのが平和祈念資料館。一応教員の端くれなので、こういう施設は外せませんね。広島・長崎の資料館も行きましたけど、やはり現地なので沖縄戦に関してはここが一番詳しいでしょう。

まずアメリカ軍は慶良間諸島から中部の読谷村に上陸して占領し、沖縄を南北に分断した後に北部と南部へ戦線を同時展開しました。戦力を二分された日本は北部を諦め首里で徹底抗戦を図りましたが、陥落しそうになるとどんどん南部へ逃げたため、最終決戦がここ糸満市で行われてしまったのです。ひめゆり学徒隊などおよそ戦力と言えない兵士達や、巻き込まれた住民も含め全体で20万人が犠牲になったそうです。なお、米軍も2万人犠牲になっています。10対1とはいえ、本土決戦は壮絶な殲滅戦になってしまうということですな。

展示は広島以上にグロいものもあり、戦争の恐ろしさを感じさせるにはこれ以上ない施設です。ただ、高校の修学旅行程度ならまだしも、小学生に見せるのは抵抗がありますね。気になったのが蛍の光の歌詞。卒業式や閉店ソング(違)として有名ですが、実は4番まであり、「千島の奥も沖縄も八島のうちの守りなり」と続くようです。1番は中国の故事「蛍雪の功」なので、勤勉の象徴の歌だと思っていましたが、がんばって国を守れよという歌だったとは・・・世の中、まだまだ知らないことが多いなあ。

やはり現地にいくって大事ですね。