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芝野虎丸大金星!

2018年04月29日 | 時事
<囲碁>日中竜星戦で日本勢初勝利 芝野七段が柯九段を破る
囲碁界の藤井聡太こと芝野虎丸七段が、中国ランキング1位のカケツを倒した模様です。

日中流星戦とありますが、どうやらスカパーの囲碁将棋チャンネルが主催する全棋士参加型大会「竜星戦」というタイトル戦を中国でもやっていて、今日は日本と中国の優勝者同士が戦うという、世界戦というよりもエキシビジョンマッチに近い対局だった模様です。ルールを見ると持ち時間のない1手30秒の早碁なので、まあNHK杯のテレビ囲碁アジア選手権の決勝みたいなもののようですね。

虎丸七段は現在18歳で、入段は藤井6段と同じく14歳。翌年には39勝9敗で勝率第一位賞を受賞しています。この竜星戦は、昨年8月に優勝したことで3段から一気に7段に昇格しました。ちなみに囲碁はプロのスタートが将棋と違って初段からなので結構飛び級は起こりますが、プロ入り2年11ヶ月で7段は前代未聞の驚異的な早さです。それだけでなく、将棋のA級とか1組入りに相当する本因坊リーグと名人リーグにもわずか3年で最速・最年少リーグ入りし、4年目に当たる今期も本因坊は2位タイでリーグ残留決定、名人も現在3戦全勝で暫定2位につけているので、最早「新人にしては強い」とかいうレベルでなく、今や日本人トップ5指に数えられる実力者になっています。

対するカケツは「世界最強棋士」という代名詞がつく20歳の第一人者。ただ、昨年は井山にも負けましたし、今年も結構取りこぼしているようで、世界ランキングでは韓国のパクジョンファンに次いで2位につけています。それでも中国では17歳から3年間不動の1位。同じランクサイトだと井山は4位、芝野虎丸は84位ですね・・・日本は国内棋戦が充実し世界戦で戦う機会が少ないので、レーティング変動も日本人同士だと中々上がりませんが、その少ない世界戦の結果を見ても、総じて日本より中国・韓国の棋士の方が強いといえるでしょう。中国は特に素質のある子は小さい頃から学校も行かずに棋院で寝食以外は碁漬けという生活をしているので、日本のシステムで復権するのは今後も難しいのかもしれません。だからこそ、今回の勝利は大金星と言って良いでしょう。今日の結果が更新されたら、虎丸7段の順位は飛躍的に上がるのかもしれません(笑)(後記:翌日79位に上がっていました。)

しかしやっぱりというか、このニュースって全然メディアでも触れられていないですよね・・・一昨日の北朝鮮のニュースはどのソースで記事を書くか迷うほどあったくせに、「gooブログを書く」のリンクがない毎日新聞のソースしかありませんでした。どこの新聞社の協賛というわけでもないようなので、おそらく明日の新聞でも扱いは大きくないでしょう。将棋で言えば先日の藤井6段が現名人や羽生2冠を倒した時のと同じレベルの快挙を行ったのですがねぇ。何だろうこの囲碁の影の薄さは。

順番で言えば、「将棋界の虎丸、藤井聡太」なのですが・・・ヒカ碁の倉田を思い出すな(笑)