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復旧目に見え気持ちもやわらに
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7月に九州北部豪雨が発生しました。そして数カ月が経ちました。あの時がなかったかのように、時は確実に刻んでいっています。被災者の心痛の中で、多くのボランティアの方が被災地に入ってくれました。
生活している家は、ほとんどが修理できています。被害が重すぎて修復できない家は、壊したり、建て替えをしています。
先日の研修旅行のバスの中では、消防団員のスピーチコンテストで発表するPTA会長さんが豪雨発生の時、被災地で子どもたちと活動したことを振り返りながら、スピーチコンテストの内容を語っていました。今日、最優秀賞に輝いていました。すごい。時は、淡々と刻んでいますが、人々の心の中には、深く悲惨な状況が残っています。
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昨日、途中、いろんなところに寄ったりしながら、用事で中津から日田まで車を走らせました。目に見える道路などは、復旧がかなりできてきています。一昨日は、研修旅行のバスが日田に帰るということで、学校から家の近くまで乗せてもらいました。いつも通勤で乗っている車とバスでは高さが違います。
高さからいろんなところが見えてきます。修復道路の箇所もよく見えました。かなり進んでいるところが多くあります。片側一車線が完全になくなっているところが数か所ありました。昨日も一カ所両車線通れるようになりました。どのように工事をしていくのだろうと思っていましたが、次第に川底からコンクリートで固め、積み上げてきています。家の近くの道路は、ほぼ道路と同じ高さになってきています。年内もしくは年明けには、工事が終わるのではないかというような感じです。
工事の技術はすごいです。
道路以外では、これからのところも多くあります。今回橋が堰になってしまい、水害の規模を膨らませたところがあります。その橋はこれからどうするのか(橋自体の存在、橋の位置、形)も含めて橋の修理が遅れているところがあります。なかなか論議が進みません。サイクリング道路はまだ手つかずです。自転車通学している中学校の生徒は、まだまだバス通学となります。
しかし、みんなが力を合わせながら、ここまでなんとか復旧に努めてきました。この半年の変化は、あまりにも凄まじいものがあり、急な変化に戸惑いを覚えながら、2012年の終わりを迎えようとしています。