川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

2005年(H17)高速道路バイク2人解禁に見る交通政治とバイクメーカー

2016-11-23 23:56:48 | Weblog
2016/11/21
免許保有者事故1位16~19歳、2位75歳以上、3位20~24歳 / 運転操作不適事故1位75歳以上、2位40~49歳、3位50~59歳
2016/11/23
2005年(H17)高速道路バイク2人解禁に見る交通政治とバイクメーカー
2016/11/28
高齢者運転事故続発……自動車メーカーには製品責任がありませんか? 国土交通省・警察庁には製品改良・補助装置普及の責任がありませんか?
2016/11/30
国土交通省交通政策審議会報告書の「踏みまちがい防止装置」で高齢者のアクセル「踏みまちがい件数」は減りません




交通警察の現場では日夜、警察官が事故処理と事故防止に労を重ねています。事故死者数はその功あって、国民の労あって、年々減りつつあります。

誰が見ても危ないのは、バイクです。二輪走行でスピードが出るのですから、こけたらどうなるかぐらいはわかりきったことです。だけどバイクは魅力的。私は独身時代、ヤマハXT200で山間を走るのが好きでした。息子は黄色いドゥカッティに乗っています。

高速道路でバイクの2人乗りは違法でした。あたりまえです。ところがこのアタリマエが追いやられて道路交通法改正、高速道路2人乗りが解禁になりました。2005年(H17)のことです。

50ccの原付バイクなんか、スピード違反だか一旦停止違反だかしらないけれど、そこかしこで警官のお叱りを受けています。現場ではそうなのに、雲の上では道路交通法を変更して高速道路2人乗り解禁です。こけたら死亡事故まちがいなしなのに。

交通行政は事故死者減少を至上命題にしています。これと正反対のことが実行される背景には、バイクの需要不振傾向がありました。このため、バイクメーカーが2人乗り解禁運動をしました。業界の利害が政治を動かしたのです。

需要低下傾向は今もつづいています。需要低下による振り上げ不振の挽回策が、単価の高い大型バイクの売り上げを伸ばすことであり、そのための高速道路2人乗り解禁でした。現場の交通警官がかわいそうです。嘆いたことでしょう。


コメント