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川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
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北朝鮮危機で学んだ――今の憲法下であっても、いつでも戦争はできる……

2017-05-12 14:11:29 | Weblog

この春の北朝鮮危機にはちょっぴり肝を冷やした。なにしろ北朝鮮は韓国に侵攻して朝鮮半島を戦争で席捲した実績がある。暗殺や誅殺をくり返して止まない金正恩もアメリカのトランプも、暴発するかもしれないという危なさを感じるリーダーだ。おまけに、我が日本の首相もやたら好戦的に見える。

航空自衛隊F15戦闘機6機と米空軍B1戦略爆撃機が3月22日に、九州空域で共同訓練を行ったと、翌日3月23日(2017年)の新聞で知りました。戦略爆撃機と戦闘機の組み合わせであれば、空自F15は米B1爆撃機の護衛戦闘機という役割でしょうか。

4月24日には朝鮮海域に向かう米空母艦隊と海上自衛隊の護衛艦が共同訓練をするために西太平洋で合流したと、ニュースが伝えました。海自護衛艦のうち1隻はイージス艦。これは空母をミサイルから守る任務だろう。空母なら直衛戦闘機が常時上空にいるはず。空母艦隊には米イージス艦も随伴しているだろう。こういう調子なら、日本の潜水艦も必要とされる海域で活動しているにちがいない。

しろうとであって、しかも一庶民にすぎない私には、いつ戦争が始まるのか、あるいは戦争回避できる確率や見込みがどのていどあるのか、わからない。高級情報にはお目にかかれない。いよいよ、万一もなくはない…と思いました。

憲法9条とか、厳格な自衛戦争の条件とか言うけれど、即開戦に移行できそうなカールビンソン空母艦隊といっしょに作戦航海しているのだから、我が自衛艦は北朝鮮や韓国の領海ぎりぎりまで進出するかもしれない。

訓練とは言うけれど、そんな海域で日米共同艦隊活動をしていて、米艦が1発のミサイルでも食らえば、米艦防護訓練中のままで直ちに戦争入りだ。

自衛艦がミサイル1発でも食らえば、直ちに自衛戦争の口実になる。ミサイルがこっちに命中しなくても同じことだ。攻撃を受けたら瞬時に反撃するのが軍事というもの。

危険なシチュエーションに在れば、戦争は自動的に、簡単に始まる。

今度の場合はいつもと違って、日米共同訓練がそのまま戦争入りに直結する危険性があった。

安倍首相は当然、その危険性を十分認識していたでしょう。

今の日本の憲法下であっても、好戦的な安倍首相がリーダーであるならば、いつでも戦争はできる。……という現実に目覚めました。

戦闘に巻き込まれるシチュエーション、というものがある。我が好戦的な安倍首相は、そうなればなったでかまわない、戦後レジームからの脱却の良いチャンス、くらいに思っているのではないか?


幸いに韓国人は、戦争回避の大統領を選びました。戦争危機への切実さが、日本人とは根本的に違うからでしょう。おかげで当面の一触即発は遠のきました。

韓国人には国内全域が戦争になった経験があります。沖縄県民と同じです。生活の場所で、住んでいる場所で、戦争をされた。その実体験を持っている人や、そういう人を親に持って育った人には、理屈抜きで戦争を忌避する気持ちが強い。

歴史を見れば戦争は、往々にして理屈通りでない事情で始まっています。そして金正恩は核兵器を絶対に手放さない。韓国人も日本人も、犯罪国家の隣国で平和な生活を貫き通すには、勇気も忍耐も知恵も終わりなく発揮し続けるよう、運命づけられています。


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