2017-04-01
森友事件の端緒 橋下・松井の維新ラインで変更された「大阪府私立小学校及び中学校の設置認可等に関する審査基準」のカ所
2017-05-21
<安倍親友 加計学園> あなたは安倍首相がクリーンであると信用できますか? 「総理のご意向」文書 リーク全文文字起こし
2017-05-24
<安倍親友 加計学園> 「総理の意向」文書が裏付ける「加計」の流れ 「広域的に」「限り」の語句追加で京産大離脱
2017-05-26
<安倍親友 加計学園> 前川ショック(前文科省事務次官) 官邸側のネガティブキャンペーンは捨て置け
2017-05-27
「あったものをなかったものにできない。」からもらった勇気 ※他サイト 真実の前川氏
2017-05-28
<安倍親友 加計学園>「前川ショック」官房長官 記者会見 5/17~5/26 文字起こし
2017-06-01
加計学園問題について語る 前川喜平氏(前文部科学省事務次官)記者会見全録 2017(H29).5.25. 文字化
2017-06-19
<加計学園> NHK新入手文書 「10/21 萩生田副長官ご発言概要」文書画像テキスト化(NHKクロ現 6.19.夜放送)
「加計学園」疑惑について、安倍首相、菅官房長官をはじめ、政府は全否定しています。しかし毎日新聞ではこれまでに30枚の文書を入手していると伝えています。
報道各紙は5月23日から24日にかけて一斉に、昨年2016年11月9日の獣医学部設置に関する国家戦略特区諮問会議で決定された「追加修正」のことを報道しています。5月22日に共産党小池議員が国会質問した資料が報道陣に公開されたもののようです。問題の修正カ所は下記の通りです。
<政府原案>現在、獣医師系養成大学等のない地域において獣医学部の新設を認める
<最終決定>
現在、広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とする
上のように政府原案に、「広域的に」「限り」という立地要件を制約する二つの語句が追加されました。最終段階でのこの修正は決定的でした。
これによって、特区に手を挙げていた京都産業大学と新獣医学部立地予定の京都府綾部市が資格要件を失い、特区希望を断念しました。
応募資格に合うのは加計学園(岡山理科大学)だけになりました。
◆ 愛媛の「加計」、大阪の「森友」
もっともらしい語句や文節の修正によって局面ががらりと変わる手法は、役所や政治家の得意技であるようです。
愛媛県今治市の国家戦略特区では、加計学園のために京都産業大学を閉めだしました。大阪の国有地格安払下げ事件では逆に、森友学園が参入できるようにしてあげました。
大阪府のケースは、私立小学校の審査基準を修正変更して、森友学園の参入を可能にしました。➡クリック参照 変更部分はどう変わったか?
<変更前> 「既に小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、
大学、短期大学又は高等専門学校を設置している学校法人が」
<変更後> 「既設の学校法人が」(※これで「幼稚園」学校法人が新規参入できます)
審査基準の変更を約束したのは橋下徹前大阪府知事。審査基準の変更を実行したのは、後任の松井一郎現大阪府知事。「森友学園事件」には、「維新の会」による審査基準規制緩和と安倍首相への迎合という政治的結果という側面があります。
今回の獣医学部新設の国家戦略特区というのは、要するに地方の地域再生振興を目的とする規制緩和政策です。
ところが加計学園の獣医学部新設については、地域再生振興の目的に合わないとか、財政負担節約の観点から大学の新学科増設方式がいいとする意見等があり、麻生副総理(財務省)、文部科学省、農水省と政府部内で異論が根強く続いていました。しかし…、一気に、転回したのです。
◆「総理の意向」文書続報 文書内容認める閣僚も(毎日新聞5/24)
「新たな事実が起こってこない限り、当初の調査目的は達成したと考えている」。松野博一文部科学相は23日の閣議後会見で、文書の存在に関して追加調査はしない方針を示した。だが、文書の内容を巡っては、野党側の追及に対し実名で記載された閣僚らが内容を認める場面も目立ち、信ぴょう性の高さをうかがわせる。
義家弘介副文科相の発言をまとめたとされる文書には、獣医師資格の所管は農林水産省であることを踏まえ「農水副大臣にも需給はおたくの話でしょ、と話してみる」「萩生田副長官に『調整してくれ』と言いにいく」と書かれている。18日の参院農水委員会で義家氏は「各省庁の意見を調整してほしいと(萩生田氏に)相談したことはある」と答弁。
斎藤健副農相も同日の衆院農水委で「(義家氏から)農水省にも関係する話だと問題提起された」と明かした。
「総理の意向」文書の記載 | 国会答弁 | |
文科相松野博一 | (2018年開学を前提とされていることに)平成31(2019)年4月開学をめざした対応とすべきではないか | 特区でも(文科省の大学設置・学校法人)審議会で認められる場合も、認められない場合もある。時期をあらかじめ提示、書き込むようなことはどうなのかと話した記憶はある(17日衆院文科委) |
副文科相義家弘介 | 平成30(2018)年4月開学で早くやれと言われても、手続はちゃんと踏まなくてはいけない。農水副大臣にも需給はおたくの話でしょ、と話してみる。萩生田副長官に「調整してくれ」と言いに行く | 文科相、内閣府だけでなく需給面から農林水産省も関わる必要があり、各省庁の調整をしてほしい、と(萩生田氏)に相談したことはある(18日参院農水委) |
官房副長官萩生田光一 | 文科省だけでこの案件をこなすのは難しい。獣医師会や農水関係議員との関係でも農水省との協力が必要。私の方で整理しよう | 公式日程は廃棄した可能性がある私が引き取って調整しようというのは通常ないので、おかしな言い回しだ |
副農水相斎藤 健 | (義家氏から獣医師の需給面での対応を求められて) 何も聞いていない。やばい話じゃないか | (義家氏から)農水省にも関係する話だと問題提起された。どう答えたかは覚えていないが、「やばい」と言ったとは思えない。(18日衆院農水委) |