川本ちょっとメモ

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眞子さまの結婚についてどう思うか、書きたいと思い立ちました 

2021-03-02 18:46:56 | Weblog

眞子さまの結婚についてのアンケートがありまして、私も日ごろ思っていることを書きたいと思い立ちました。


今のままで眞子さまが結婚するのは人権上自由です。しかし皇族という日本で最も特別な身分には法律上や道義上の制限があります。


「道義上」という点を軽視ないし無視することは、将来に皇族全体の存続に影響を与えるでしょう。皇族全体の存続は盤石ではありません。それは国民全体の天皇不可侵の共同幻想によって成り立っています。


天皇の存在危機は歴史上いくつもありましたが、そのたびに危ういところを逃れてきました。なぜでしょうか? その折々に、中央・地方の支配者たちおよび民衆の間に、それぞれの時代々々に応じた天皇に対する不可侵の共同幻想が抜きがたく存在したものと考えます。


しかし共同幻想は潰える萌芽を常に孕んでいます。歴史上、暗殺された天皇はいます。暗殺説のある天皇もいます。自殺に追いこまれた皇位継承有資格者もいます。室町将軍や徳川将軍は外交上、国王と名乗りました。昭和敗戦は最大の危機でした。国民の支持を背景にした昭和天皇自身が米軍占領統治に恭順協力することで、戦勝国の天皇制廃止論から逃れました。


今の上皇、上皇后、天皇、皇后は「国民のために」という命題に尽くしてこられたと見受けられ、この結果、日本国民は全体として天皇への、そして天皇家への共同幻想という安定感を得てきたものと思います。


自分が生まれてきた使命ないし宿命の役割を真摯に生きてこられた天皇家の平成・令和の積み重ねに、眞子さまは反抗しています。この天皇家の積み重ねの意義について、眞子さまはまったく理解できていないか、理解していてもそういう人生を拒否しているかのどちらかでしょう。


こうして眞子さまが、皇族離脱や元皇族としてさまざまな特権を放棄しないままに問題のある小室圭氏との「結婚の自由」を実行されるならば、「天皇不可侵」の共同幻想とその延長線上にある天皇家や皇族への共同幻想の内容にも変化が起きます。天皇家一族の行いに応じて、共同幻想の内容も変化していきます。


眞子さまがあくまで一般国民と同じ人権上の自由を貫きたいのであれば、小室圭氏との結婚に伴う皇族離脱と同時に、元皇族という身分に与えられるであろう特権もしくは利権を放棄するべきでしょう。すなわち伊勢神道ほかの宗教的地位や公益法人ほか社会的諸団体を含むさまざまな公私の地位や公私の報酬の謝絶宣言をするべきと考えます。


このことの結果しだいでは、皇室一般を見る国民の目に変化が起きる端緒になるでしょう。


沈黙を貫く小室圭氏のこれまでの姿勢は、論外です。結婚しようと心に決めている相手(眞子さま)と相手の両親(秋篠宮)と今上天皇までもが自分のことで気苦労しているにもかかわらず、その気苦労をやわらげるためにいかなる微力も尽くさない人に好感を持てというのは無理なことです。


米国留学中の小室圭氏は優秀な成果を収めていると聞こえてきます。米国でなんらかの成果を出してからというのであれば、それを正直に語ればよい。かたくなに沈黙を守る彼は何を企んでいるのでしょうか。不審です。


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