川本ちょっとメモ

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1946(昭和21).11.03. 日本国憲法公布 11月3日は新憲法、新生日本の誕生記念日

2021-11-03 10:58:38 | Weblog


きょうは明治天皇誕生日、文化の日。
文化の日は1946.11.3.日本国憲法公布の日。
日本国憲法公布の日は、敗戦後新生日本の誕生記念日なのです。
毎年、誕生祝をすることにしませんか。 



1946(昭和21).11.03. 日本国憲法、公布。
1947(昭和22).05.03. 日本国憲法、施行。

  ※コトバンク‥‥「公布」とは、すでに成立した新しい法令を広く一般人が知ること
          ができる状態におく行為。



下記二つの当ブログ記事には、昭和敗戦から憲法成立まで1年余りの新憲法成立過程をまとめて一覧に供しています。 

   2005-07-05 日本国憲法の誕生-資料集その1 ← 参照クリック
   2005-07-06 日本国憲法の誕生-資料集その2 ← 参照クリック



私の手持ちの日記に、山田風太郎『戦中派不戦日記 1945年』『戦中派焼け跡日記 1946年』、高見 順『敗戦日記 1945年』『終戦日記 1946年』、清沢 洌『暗黒日記 1942~1945』の5冊があります。山田風太郎と高見順の日記をほんのわずか、のぞき見してみます。



【1】 山田風太郎「戦中派焼け跡日記 1946年」
新憲法については、幣原内閣(1945.10.9.~1946.5.22.)が1946.3.6.、政府「憲法改正草案要綱」を発表しました。

作家の山田風太郎は当時、貧乏極まりない医学生でした。1946.3.7.の日記に「新憲法制定さる。戦争は永遠に放棄。痴人のたわごと」と書いています。彼の持論は、無防備平和主義を世界の実情から目をそらすだけの話にもならない愚論としています。

新憲法公布の1946.11.3.の日記には「憲法公布。ひるごろ登校」とあります。



【2】 高見 順「終戦日記 1946年」
   高見の日記は連日文字量多く書いていますが、新憲法公布のことは事実だけ
   簡単に記載しています。

十一月三日 三日午前八時を期して新憲法が公布される。
      東京ではいろいろ祝賀の催しがあるらしい。

十一月四日 新聞はいずれも四頁。宮城前の「日本国憲法公布記念祝賀都民大会」
      の写真が一面に大きく出ている。臨御の両陛下を国民が熱狂して迎え
      ている。



政府は、1946.3.6.に発表した「(明治)憲法改正草案要綱」を、1946.4.10.第22回衆議院議員総選挙後の4月17日に「(明治)憲法改正草案」として発表しました。

この(明治)憲法改正草案は衆議院、貴族院の修正可決を経て、10月29日枢密院可決を経て、11月3日日本国憲法公布に至りました。

この間、5月27日に毎日新聞が行った当時の世論調査の結果があります。



政府「憲法改正草案要綱」に関する毎日新聞世論調査結果
  政府提出の新憲法草案を前にして、毎日新聞社が、全国の有識階級2,000人から世論調査を行った結果である。(1946.5.27.)

  憲法草案の天皇制について
    支持 85% 反対 13% 不明 2%
  戦争放棄の条項
    必要 70% 不要 28%
  国民の権利義務
    支持 65% 修正の主張 33%
  国会2院制の可否
    可とするもの 79% 否とするもの 17%


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