2017-06-16
古賀義明氏講演(1)I am not Abe と 官邸圧力の実際 外国特派員協会2017.6.5. (書き起こし)
2017-06-17
古賀義明氏講演(2)中村格氏が「報ステ」降板圧力・山口敬之氏逮捕状握り潰し 外国特派員協会2017.6.5. (書き起こし)
2017-06-24
古賀義明氏講演(3)日本のメディアはなぜ権力に弱いのか / テレビ朝日と朝日新聞の関係 / 安倍政権下における報道の自由と自主規制 外国特派員協会2017.6.5. (書き起こし)
2017-06-25
古賀義明氏講演(4終) ◎森友学園 役人は文書で仕事をする種族 安倍昭恵夫人の力が財務省に及んだ / ◎加計学園 外国特派員協会2017.6.5. (書き起こし)
<前回(1)のつづきです>
■ I am not Abe、報ステに圧力をかけた中村格・官房長官秘書官 (当時)
■山口敬之逮捕状を握り潰した中村格・警視庁刑事部長 (当時)
(※報道ステーションに圧力をかけてきた官房長官秘書官)実はその秘書官のうちの一人は中村格(いたる)さんという人なんですけれども、この人が今話題になっている中村格さんだと。そのことをちょっとまた説明します。
で、これは今、非常に大きな問題になっているんですが、その止めた (※容疑者を目前にした高輪署の逮捕状執行中止を命じ、高輪署を担当から外した) 警視庁刑事部長がやはり、その中村格(いたる) さんだったということであります。
もちろん、このレイプ事件の真相というのは、なにかあのう、山口さんがやったということで確定しているわけでもなんでもないんですけれども、ま、多くのFCCJのメンバーの方は、あの会見を聞かれたときに、「あ、レイプ事件か」と。そして本人が顔を出してそれを主張したんだ、と。それは日本では非常に珍しいことなので、「勇気ある行動だな」というような受け止め方だったかもしれないんですね。
だけど、彼女がそこまでやった最大の理由は、日本でレイプ事件というのは立証するのがなかなか大変なんですけれども、彼女は最初は警察に「それは無理ですよ」と言われたらしいんですけれども、結局いろいろな、たとえばタクシー運転手の証言とか、それから、ホテルやその近くの監視カメラの映像というようなものを警察署が調べた結果、これは立件できるという判断をして裁判所から令状も、ま、裁判所が令状を1回出したということですね。
ですけれどもこれを止めたというのは、これはですね、今、警察は「よくあることだ」と言っているんですけれども、これはぜひ取材していただきたいんですけれども、警察関係者にですね。
これは極めて稀なことです。ほとんど起きないような話だと思うんですけれども、それをやった人が、同じ安倍政権の中枢と非常に親しい人物であり、一度私の案件で菅官房長官の意を受けてか、あるいは長官に褒められたくてかもしれませんが、そういう圧力をかけるという行動を取った同じ人間だということはですね、非常にぼくは驚いたしだいですし、そこはぜひ取材をしていただきたいな、という風に思いました。
ええ、この話はこのへんにしたいと思うんですけども、実は、この話題がネットでは非常に大きく報道されていますけれども、テレビや新聞でのカバーが非常に小さいんですね。それはもちろん、刑事事件でその証拠をそれぞれの報道機関が持っていなければなかなか報道できない、ということはわかるんですけれども。
一方でですね、前川文科省前次官が出会い系バーに行ってたというようなことがですね、これは証拠が政府の側から提供されたようですけれども、読売新聞などで大きく報道されるというのにくらべるとですね、なぜ、これが報じられないのかということで、やっぱり日本のメディアっていうのがですね、相当偏ってしまっている。あるいは勇気を失ってしまってんじゃないかということで、ここに画像、パワーポイントを用意したんですけれども、なぜこんなに日本のメディアっていうのは権力に弱いんだろうということをですね、そういうことを少し整理しました。
[山口敬之] 元TBSアメリカ支局長、安倍御用達ジャーナリストと言われている。
自分の準強姦事件で北村滋・内閣情報官 (警察官僚出身) を頼った可能性が取りざ
たされている(本人は否定)。中村格・警視庁刑事部長 (当時) が高輪署の山口
敬之逮捕状執行を中止させたのはこの筋か?
――次回につづく
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