川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
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「韓国国防白書1998」から抜き書き

2005-07-02 13:04:07 | Weblog

手元に「韓国国防白書1998」があります。その断片をアトランダムに抜き書きしました。独立国家の一側面を見ることができます。小見出しは川本がつけました。

◇北朝鮮軍の態勢
北朝鮮はこれまで開発された大量破壊兵器と特殊戦略部隊などを韓国軍部隊の密集した地域や大都市、国家主要施設などに初戦から投入することで、前方・後方に関係なく同時に混乱を作り上げ、韓国を奇襲侵略することを狙っている。

北朝鮮は、平壌・元山線以南の地域に10個軍団、60個正規師団/旅団を前進配置させ、いつでも部隊調整なしに奇襲南侵が可能な態勢にある。

軍団から旅団まで多様に編成された機械化歩兵および戦車部隊は、主要攻撃軸線上に縦に長く配置されている。これらの部隊は、攻撃時に一旦突破口が形成されれば、これを拡張し、韓国軍の後方地域まで深く侵入する縦深機動作戦部隊として集中投入されるものと判断される。

砲兵部隊は、硬い坑道陣地に隠れたまま、縦深的な支援射撃が可能であり、多連装ロケット砲による大量集中攻撃と自走化による機動性ある支援能力を備えている。

約10万名に達する特殊部隊は、有事には後方地域に同時多発的に侵入し、兵站線の遮断と飛行場などの主要施設を攻撃して、韓国の継戦能力を破壊し、韓国全域を同時に戦場化させることを企てている。

◇韓国軍の態勢
現在位置から部隊調整なしに奇襲が可能になるよう前進配置された北朝鮮の戦力と、前方航空基地に前進配置され、5分以内に首都圏への攻撃が可能な北朝鮮の航空機に対し、韓国軍は24時間監視態勢を維持している。

北朝鮮は米増援軍の展開される以前に短期決戦によって戦争を終結させようとするため、国際的非難を無視して、首都圏を含んだ後方の非軍事的地域まで生物・化学兵器で攻撃する可能性がある。これに備えて、韓国軍は政府の関係部署と協議し、飛行場・港湾など主要戦略施設の保護と首都ソウルの機能維持など、防護態勢を常に補強している。

敵のミサイル基地と地下に建造された砲兵陣地、多連装ロケット砲の移動などに対しては極めて小さな活動まで追跡している。

予想される敵側機械化部隊の主要接近路周辺には停戦ラインのはるか後方(韓国内の奥深く)に至るまで、河川および隘路、肩部陣地(敵が来る方向に向かって鋭くつきだした崖などに設けられるもの)など自然的地形を最大限利用し、対戦車防御態勢を整えている。

北朝鮮はAn-2をはじめ、低空・低速航空機と高速上陸艇およびホバークラフトなどを利用し、空中と海上の両面から特殊戦部隊を密かに侵入させるものと判断される。



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