里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

シュンギクの抜き取り収穫と摘み取り収穫

2020年11月10日 | 畑:葉菜類

シュンギクを収穫しています。
種播きは9月24日。
例年は9月20日までには播き終わっているので、少し遅れました。寒冷地では、この数日の差が大きい。
種播きは簡単なバラ播きです。発芽状況を見ながら間引きます。最終の間引きは10月末でした。例年ならこの頃から収穫が始まっています。


シュンギクの収穫には抜き取り収穫と摘み取り収穫があります。
我が家では、最終の間引きの後、丈が15センチくらいになったところで、株間を15センチ間隔に広げるように抜き取り収穫します。


このくらいの間隔になるように抜き取り収穫すればいいのですが、収穫が追いついていません。


この後、残ったシュンギクを摘み取り収穫していきます。
このシュンギクの品種は「中葉春菊」ですが、茎が立ち、摘み取り栽培に向きます。


本来の抜き取り専用種は、茎が立たず横に広がる株張りタイプの品種です。抜き取り栽培では一度収穫してしまうとそれで終りですが、摘み取り栽培ではわき芽を伸ばし、それを摘むことで長く収穫できます。
いつもなら、もう摘み取り栽培に変っている時期ですが、今年はまだ抜き取り収穫が済んでいません。
摘み取り栽培は丈が20センチくらいになった時が摘み頃です。今年は少し遅れていますが、すでにそのくらいの丈になっている株があります。
親茎を摘芯した後、子、そして孫と摘芯していきます。
この株を摘み取り収穫してみます。


親茎は2、3芽残して摘み取ります。株間が広ければ数芽残しでいいですが、我が家のは狭いので2芽が基本です。芽を多く残すと混んで茎が細くなってしまいます。
切りました。


これが摘み取った後。
すでにわき芽が伸びています。これが伸びれば、またこの子茎を2芽残して摘み取ります。


抜き取り収穫し、さらに摘み取り収穫直後は、このくらいのスペースが空きます。すぐわき芽が伸びてきます。


まずは、抜き取り収穫を進める必要がありますが、摘み取りもあわせて行おうと思います。露地栽培なので遅くなると凍害に遭い、穫れなくなるからです。
これは助っ人が抜き取り収穫したもの。

シュンギクの品種が「中葉春菊」といっても、交配種ではないため市販の種も結構雑ぱくのようです。
一番左の株は立ち上がらずやや株張り気味ですし、中央と右の株では葉の切れ込み方などが違います。


私は香りの強い野菜が好きなのでシュンギクは好物です。天ぷらやお浸し、そしてすき焼きには欠かせません。