里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

青首大根「耐病総太り」の旬

2020年11月22日 | 畑:根菜類

今年の秋ダイコンは10月17、8日頃から穫り始めました。
ダイコンは3回に播いています。品種は全て「耐病総太り」。
1回目はお盆のさなかの8月15日に播いたもの。10月から穫れるように1畝だけ早く播きました。
収穫始めは予定より数日遅れました。8月の干天、9月の天候不順が影響しました。腐敗した株も少しあります。
1回目のダイコンはほぼ収穫が終わり、このように生育の悪かったものが僅かに残っています。


今、穫っているのが2回目に播いたもの。


8月25日に播きました。こちらは10月半ば以降の好天で、かなり大きくなっています。正に穫り頃です。


本当はもっと早くから穫れました。これから盛んに穫らないといけません。
この2回目に播いたダイコンは、この辺りで秋ダイコンの最もメインとなる作型です。生長も一番順調に進みます。


この場所は粘土質の土壌のため、曲がることが多いものの旨いダイコンが穫れます。こちらは12月半ばくらいまで穫るつもりで作っています。


最終の3回目のダイコンは9月2日に播いています。


この3列の右1列が2回目に播いたダイコン、左2列が3回目に播いたダイコン。


3回目のダイコンは生育途上。12月の収穫で、冬囲いにも回ります。


2回目に播いたダイコンを穫ってみました。
これが典型的な「耐病総太り」と言っていいと思います。


尻までしっかり肉の付いた総太り型、鮮やかな青首、光沢のある白い肌。
今、正に旬を迎えています。
「耐病総太り」はタキイ種苗の品種。我が家で作り始めて40年くらいになるでしょうか。他の品種もいくつか作ったかもしれませんが、思い出せません。最長の品種です。
ダイコン=青首大根=耐病総太りと、ダイコンのイメージを一変してしまった画期的品種です。生食大根は青首でなければ大根にあらず、の一大ブームとなりました。
甘く、緻密な肉質もさることながら、す入りがほとんど出ないことが最大の長所です。穫り遅れて特大の大根になってもす入りしないのは、我が家にとっては一番ありがたい。
大根産地を席巻した「耐病総太り」もいおう病には抵抗性がないため、作られなくなったと聞きますが、どうなのでしょうか。我が家ではこれからも変ることがなさそうです。