画仙紙 半切1/3
今日は二十四節気の第24大寒。
正に一年で最も寒さの厳しくなる時期で、今年はその通りになっているようです。
異常な暖冬だった昨年は大寒とは思えないような陽気だったと記憶しています。
それと比べてしまうので今季はいかにも厳冬の感覚になりがちですが、当地はこれがほぼ平年並と思われます。
酷寒の年なら最低気温ー5℃以下を連日記録することが多く、真冬日も出現します。
今冬はまだ一度もその様になっていません。とはいえ一番寒い時期であることは確かです。
しかし、昔は明らかに今より寒かった。そして、厳寒期には凍(し)み豆腐を作っていたことが思い出されます。
過日、その凍み豆腐を頂いたので描いてみました。
関東では凍(こお)り豆腐、西日本では高野(こうや)豆腐が一般的でしょうか。
凍み豆腐は厳寒期に豆腐を寒風に晒し、凍結と解凍を繰り返すことでできる保存食です。
幼少の頃で記憶も曖昧ですが、我が家で作った凍み豆腐はわらで編んで吊したわけではなかった気がします。
「わらだ」と呼ばれる竹で編んだ大きな道具に豆腐を並べ寒風に晒していたように思います。
凍み大根や凍み餅も同様にして作ったような。半世紀以上も前のことです。