里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

寒締めホウレンソウを穫り始める

2025年01月24日 | 畑:葉菜類

今季の秋冬ホウレンソウは4回に播いています。
1回目のホウレンソウは11月半ばから穫り始め12月上旬で穫り終えました。
引き続きメインの2回目のホウレンソウを穫り始めほぼ穫り終えるところ。まだ若干残っています。


肉厚でボリュームは満点。


そして穫り始めたのが3回目のホウレンソウ。


10月25日の種播き。品種は1、2回目と同じくクロノス。自然のままで覆いなどは全くしていません。
1月半ば以降の厳寒期の収穫を想定していたので、ほぼその通りになっています。


例年、この時期の種播きなら当地では収穫までに80日から90日くらい掛かるのが普通です。
昨年は暖冬で大幅に生育が進み、今頃には大きすぎるほどになっていました。今年は平年並みの気温になっていると言うことでしょう。
クロノスと言う品種はそもそもは濃緑で肉厚ながら平滑で綺麗な葉をしています。
それが氷点下の低温に晒され続けると葉色は一層濃くなり表面がでこぼこしてきます。


そして甘味や旨味が一段と増してくるのです。


寒冷地での寒締めホウレンソウはハウス栽培しているものを収穫間近になって一定期間ハウスを開放し低温に晒すことを言う場合が多いようです。
しかし、当地の露地では自然のままじっくりと長期間低温に晒すことになります。
でこぼこ感が際立ってきました。


今年の1月の気温は最低気温-2、3℃くらいの日が多く、-5℃を下回るような日はごく僅か。大寒になりむしろ気温が高めになってきました。
しかし、このくらいの気温経過なら他の野菜も含め凍害が起きにくく良いかもしれません。
助っ人が穫ったもの。


思いのほかデコボコ感は少なめでした。濃緑肉厚で食べ応えは十分、甘味、旨味は最高に高まっています。
なお、当地方でも作られている「縮みホウレンソウ」はもともと縮みの出やすい品種(朝霧など)を用いて栽培し、見た目で差別化を図ったものです。
これが最終4回目のホウレンソウ。


11月3日の種播きと昨年より遅らせました。品種は同じくクロノス。こちらは12月20日頃から不織布をべた掛けしています。
厳寒期が長くなるため、当地では収穫まで100日は要するのが普通。しかし、暖冬だった昨年はこの時期にはすでに収穫可能な姿になっていました。
今年は想定したような生育になっています。


不織布を掛けているとはいえ低温に晒される期間が長いのでより寒締めホウレンソウらしい姿です。


3月いっぱいは穫り、春ホウレンソウに繋げていきたいところ。