干し柿は、干し始めてから50日、あんぽ柿が出来上がってから20日余りと言ったところでしょうか。
横吊りにしていた比較的大きな干し柿は年内中に殆どを贈答にし、残っているのは大部分が縦吊りの干し柿。
12月半ばから吊したまま紙袋で覆いをし昨年末までこのようにして置きました。若干横吊りの一部も入っています。
思いのほか白粉の吹き出しが遅く、この段階では外観上はまだあんぽ柿の状態でした。
ただ、大玉はなく中玉小玉のためそのまま置くと乾燥がより進み硬くなってきます。
そこで、助っ人に頼み昨年末に全て自宅内に取り込みました。
蜂屋柿が大不作だった前年と違い今年はそれなりの量があるため縄付きのままです。
これはその時のもので、紙で2重に包み、段ボールに保管しています。
この時は、殆ど白粉は見えませんでした。
こちらは小さな平箱に入れたもの。比較的大きめの干し柿で、ほんの僅か白粉が見え始めていました。
ここからは、白粉を吹かせながら硬くなるのを抑えることが必要です。
昔、母健在の頃は稲わらなどを用い「寝かせる」という管理をしたものですが、今は困難。
今年は白粉の吹きが少ない割にやや硬くなっています。そこで、より空気に晒されないようにして保管します。
これが現在の姿。段ボールに入れた干し柿も白粉が大分見えてきました。
少し量があるので大きなポリ袋に入れ密封状態にしました。
小さな平箱に入れた干し柿。こちらの方がより白粉が吹き出しています。
このような小さいポリ袋数個に入れます。そして、必要な都度取り出します。
これは年内からタッパーに入れ冷蔵庫で保管している干し柿。
小玉ですが、全体に白粉が吹いています。
より密閉度が高いので、乾燥が進まず硬くなりにくい。
これはさらに早くあんぽ柿が出来上がった段階でラップに包んでからタッパーに入れたもの。
柔らか好きの人間はこのようにすれば水分が抜けず長く状態が維持できます。
より長期に保存したければ冷凍です。
これはあんぽ柿が出来上がったところで冷凍したもの。一寸取り出してみました。
これならあんぽ柿が殆ど変わらない状態で保たれます。それぞれの好みで選択すれば良い。
我が家では常に茶菓子として出ています。
中玉の干し柿を取ってみました。
手で割いてみます。
ボリューム感はイマイチながらねっとりしたヨウカン状になっています。
このくらいが小生の一番の好みです。
中身がゼリー状だったあんぽ柿とは姿が大きく変わり、いわゆるころ柿です。
これからさらに白粉が全体に回り、姿は変化していきます。
とても貴重で参考になりました。
いわゆる、ころ柿、美味しそうですね。
我が家は自然乾燥で、やや硬くなったものと、冷凍したしっとり系がありますが
色合いが違います。
コメントありがとうございます。
白粉自体は柿の表面に刺激を与えることで出やすくなります。
我が家の場合は吊るしている時に揉みをすることです。
刺激を全く与えなければ白粉の吹かない状態が維持されると聞いています。
取り込んだ後は湿度と温度なのでしょうね。
著名人の訃報が多いですね。小生のようなものでも身につまされます。
教えてください。
箱の中やビニール袋に入れてしまうと風通しが悪くなりカビてしまうイメージがあるのですが、なぜカビないのでしょうか?
コメントありがとうございます。
カビる一番の原因は大概気温が高いことです。
そもそも干し柿づくりが早いとカビるリスクは非常に高いですね。
取り込む前に乾きが不十分な場合もカビやすいです。
ある程度乾燥し気温の低いところに置けば大丈夫だと思います。
好みの問題ですが、いつまでも空気に晒し続けると硬くなりやすいです。
大量でなければタッパーに入れて冷蔵庫がおすすめです。
作る時期と温度が非常に大事なんですね、ありがとうございます!